糖尿病の豆知識(運動編) | 黒部市民病院のブログ

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感染症の蔓延によってイベント参加等の余暇活動の減少や運動施設の利用・スポーツ活動の機会の減少につながっています。体力の低下を自覚したり、血糖コントロールが悪化したりという話を聞くこともあります。

人と接触する運動は感染症蔓延期では難しいかもしれませんが、自分のペースで行う運動は可能です。加えて、身体を動かすことはストレス解消にもなるためお勧めですニコニコ

 

糖尿病の運動療法は以下のような方法が推奨されています(糖尿病標準診療マニュアル2021)!!

・歩行なら1回15~30分間、1日の歩数約8000~9000歩、週に3日以上が望ましい。ただし、日常生活において身体活動量を増やすだけでも長期間継続すれば効果がある。

・レジスタンス運動(筋力トレーニング)も血糖コントロールに有効であり、ウォーキングのような有酸素運動と併用すると相加効果がある。

 

20分、30分とまとまった時間の運動ができればよいのですが、実生活では困難な人も多いと思います。そこで、今回は最近注目の「細切れ運動」を紹介します音譜

例えば同じ20分間の運動でも、2分間運動を10回に分けて行うというものです。1時間に1回実施すれば10時間かかりますが、2分間なら仕事や家事の合間にできそうですねビックリマークCGM(持続グルコースモニタリング)を用いた検討で、細切れ運動は持続型の運動よりも日中の血糖変動が少ない、運動後の血糖値のリバウンド現象が少ない等といった良い面も報告されています。運動もライフスタイルに合わせて選択できる時代になってきたようですキラキラ

 細切れ運動は、廊下を歩く、その場で足ぶみをする、階段を昇り降りする等、何でも良いのですが、いろいろ組み合わせてセットメニューにしても良いと思います。例えば次のような2分間体操はいかがでしょう!!

小さなスペースでもできるのでお勧めです。よければ活用してくださいウインク

    

                                                      健康運動指導士