いい夢を見た気がする。暖かくそしてどこか懐かしいような夢だった。最近はバイトばっかりで皆とも会えてないほど家にいる率が低い。今日もバイトな為に早く起きた。
「ふぁ…」
まだ布団の中にいたい気分であったが仕方なく無理やり体を起こす。
するとベットの中に少し違和感を覚えた。何だろうと布団をひっぺ返すとそこには白く綺麗な髪の少女がすやすやと眠っていた。
「マ、マリー!?」
何故、彼女が自分の布団に入っているのか検討もつかない。その前に異性のベットでこんな無防備に寝ているのもどうかと思うが…。とりあえず、キドにバレたらいろいろと面倒だから早く起こさないと。
「マリー?起きるッスよ?」
ピクリとも起きる気配すらないマリー。
「仕方ないッスねぇ…」
世間一般で言う『お姫様だっこ』をしてマリーの部屋へ向かおうとする。冬だから朝と言えどもかなり冷え込んでいる。ぐっすり眠っているマリーがあまりにも可哀想なので自分の羽織を彼女にかけて部屋を出る。
部屋を出ると目の前にはカノがいた。いつものあのにやけっぷりには朝からイラつくがマリーの方が優先だと思ったのでスルーをする。
「セトぉ~wもしかしてヤっちゃったのぉ?」
「なんで俺がそんな犯罪者みたいなことしなくちゃいけないんッスか。ってか、これってカノの仕業ッスか?」
苛立ちが増す。いくらカノがだと言えどもやり過ぎと言うものがある。ここは一発蹴りでも入れておこうかと身構えた。
「まてまてまて!ちょっと待って!マリーが言い出したんだよ?」
「マリーが?」
「そう。マリーね最近落ち込んでるみたいだよ?」
「それまたどうして?」
「さぁね?」
余裕そうな素振りにイラつきが増す。それを察したのやらカノは防御体勢をとりつつ話を進める。
「ま、本人に聞いてみた方が一番だと思うけど?」
マリーを見つめる。こんな状態でもすやすやと眠っている彼女は一体どんな神経をしているんだと不安になる。
それに少しは自覚して欲しいものだ。異性のベットに潜りこむなんて襲ってくださいと言ってもいいくらいだ。まぁ、実際大切な子に無闇に襲いかかることはしたくない。だから心臓に悪い。
マリーがどうして落ち込んでいるのかは良く分からない。それと俺の部屋で寝ることになんの繋がりがあるのかも謎だ。
そっと彼女のベットへ運ぶ。一瞬、動いた気がしたが気のせいだろうと思い立ち上がる。
「待って!セト」
ドアに手をかける前に呼び掛けられた。
「起きてたんッスか?マリー」
彼女はこくんと頷く。仕方がないな…マリーが何か言いたげなので視線を合わす様に膝をつく。
「どうしたんッスか?」
オドオドと戸惑う彼女。その姿がとてつもなく可愛いが自分の理性をぎゅっと抑える。
「あ、あのね!最近、バイトで忙しくってなかなか会えなかったから寂しくなって…それで、カノに頼んでセトが帰ってきた時に部屋に入ったの」
「そうだったんッスか~。でも、一緒に寝るのは流石に不味いからそれなら起こしてくれれば良かったのに…」
「…疲れてるみたいだったから起こすのも可哀想だったし…。それに…」
「?」
顔が赤くなる彼女。
「それに、セトだったら何されてもいいかなって思って」
まただ。心臓に悪い。さっきからうるさいくらいの心臓の音が体中に響き渡る。
にこりと微笑む彼女があまりにも可愛いくって思わず手が伸びてしまった。引っ込めることなんか出来なくて、気づいたら彼女は自分の腕の中にすっぽりと収まっていた。
手を回してくる彼女が余りにも可愛いくって力が入る。隙間がない為に自分の鼓動が聞こえそうでかなり恥ずかしい。
「セト。鼓動早い…」
「マリーが悪いんッスよ?そんな可愛いこと言うから…」
「セト…。こっち向いて?」
マリーの顔を除きこもうとしたその時、彼女の唇が触れる。
「!?」
驚いたが離れがたくそのまま時間の許す限りその状態でいた。
数秒後。マリーがパタパタと動く。唇を離すとぷはっと息が上がってる彼女がいる。
「可愛い」
「へ?」
もう一度。今度は彼女の額にキスを落とす。
「セト?」
「行ってきますッス!」
部屋を後にした。
ちゃっちゃっと身支度をすまし家をでる。冷気が肌を刺す。外に出て気づいたのが自分が今、かなり火照っていることに気づいた。
「あっつ…」
あの時、もしかしたら襲いかかりそうになったかもしれない。だから、意識を頑張って戻しあれだけで済ました。
「やっぱり一発殴っとくか…。」
と、言い残し家を後にしたのであった。
~ps~
『待って!まだ死にたくないよ!?』
「うるさいッスよ?カノ」
「ひゃああ!」
Android携帯からの投稿
「ふぁ…」
まだ布団の中にいたい気分であったが仕方なく無理やり体を起こす。
するとベットの中に少し違和感を覚えた。何だろうと布団をひっぺ返すとそこには白く綺麗な髪の少女がすやすやと眠っていた。
「マ、マリー!?」
何故、彼女が自分の布団に入っているのか検討もつかない。その前に異性のベットでこんな無防備に寝ているのもどうかと思うが…。とりあえず、キドにバレたらいろいろと面倒だから早く起こさないと。
「マリー?起きるッスよ?」
ピクリとも起きる気配すらないマリー。
「仕方ないッスねぇ…」
世間一般で言う『お姫様だっこ』をしてマリーの部屋へ向かおうとする。冬だから朝と言えどもかなり冷え込んでいる。ぐっすり眠っているマリーがあまりにも可哀想なので自分の羽織を彼女にかけて部屋を出る。
部屋を出ると目の前にはカノがいた。いつものあのにやけっぷりには朝からイラつくがマリーの方が優先だと思ったのでスルーをする。
「セトぉ~wもしかしてヤっちゃったのぉ?」
「なんで俺がそんな犯罪者みたいなことしなくちゃいけないんッスか。ってか、これってカノの仕業ッスか?」
苛立ちが増す。いくらカノがだと言えどもやり過ぎと言うものがある。ここは一発蹴りでも入れておこうかと身構えた。
「まてまてまて!ちょっと待って!マリーが言い出したんだよ?」
「マリーが?」
「そう。マリーね最近落ち込んでるみたいだよ?」
「それまたどうして?」
「さぁね?」
余裕そうな素振りにイラつきが増す。それを察したのやらカノは防御体勢をとりつつ話を進める。
「ま、本人に聞いてみた方が一番だと思うけど?」
マリーを見つめる。こんな状態でもすやすやと眠っている彼女は一体どんな神経をしているんだと不安になる。
それに少しは自覚して欲しいものだ。異性のベットに潜りこむなんて襲ってくださいと言ってもいいくらいだ。まぁ、実際大切な子に無闇に襲いかかることはしたくない。だから心臓に悪い。
マリーがどうして落ち込んでいるのかは良く分からない。それと俺の部屋で寝ることになんの繋がりがあるのかも謎だ。
そっと彼女のベットへ運ぶ。一瞬、動いた気がしたが気のせいだろうと思い立ち上がる。
「待って!セト」
ドアに手をかける前に呼び掛けられた。
「起きてたんッスか?マリー」
彼女はこくんと頷く。仕方がないな…マリーが何か言いたげなので視線を合わす様に膝をつく。
「どうしたんッスか?」
オドオドと戸惑う彼女。その姿がとてつもなく可愛いが自分の理性をぎゅっと抑える。
「あ、あのね!最近、バイトで忙しくってなかなか会えなかったから寂しくなって…それで、カノに頼んでセトが帰ってきた時に部屋に入ったの」
「そうだったんッスか~。でも、一緒に寝るのは流石に不味いからそれなら起こしてくれれば良かったのに…」
「…疲れてるみたいだったから起こすのも可哀想だったし…。それに…」
「?」
顔が赤くなる彼女。
「それに、セトだったら何されてもいいかなって思って」
まただ。心臓に悪い。さっきからうるさいくらいの心臓の音が体中に響き渡る。
にこりと微笑む彼女があまりにも可愛いくって思わず手が伸びてしまった。引っ込めることなんか出来なくて、気づいたら彼女は自分の腕の中にすっぽりと収まっていた。
手を回してくる彼女が余りにも可愛いくって力が入る。隙間がない為に自分の鼓動が聞こえそうでかなり恥ずかしい。
「セト。鼓動早い…」
「マリーが悪いんッスよ?そんな可愛いこと言うから…」
「セト…。こっち向いて?」
マリーの顔を除きこもうとしたその時、彼女の唇が触れる。
「!?」
驚いたが離れがたくそのまま時間の許す限りその状態でいた。
数秒後。マリーがパタパタと動く。唇を離すとぷはっと息が上がってる彼女がいる。
「可愛い」
「へ?」
もう一度。今度は彼女の額にキスを落とす。
「セト?」
「行ってきますッス!」
部屋を後にした。
ちゃっちゃっと身支度をすまし家をでる。冷気が肌を刺す。外に出て気づいたのが自分が今、かなり火照っていることに気づいた。
「あっつ…」
あの時、もしかしたら襲いかかりそうになったかもしれない。だから、意識を頑張って戻しあれだけで済ました。
「やっぱり一発殴っとくか…。」
と、言い残し家を後にしたのであった。
~ps~
『待って!まだ死にたくないよ!?』
「うるさいッスよ?カノ」
「ひゃああ!」
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