てんとう虫コミックス短編第32巻(その17

好き! 好き! 大好き!!  あの子がいるからぼくは生きていけるんだよ[★★]

学校で先生から、のび太は「同じことを何度いわせるつもりだね。…、そんなことじゃろくなおとなになれんぞ!!」と厳しく説教された。

 

そのため、しずちゃんと結婚する前に別れる決心をした。ドラえもんから「きらいになったの?」と尋ねられると、のび太は大粒な涙を流して、「好き! 好き! 大好き!!」と両手を挙げて叫び、その後、「あの子がいるからぼくは生きていけるんだよ」としんみり告白している。

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アメリカ留学[★★]

のび太はしずちゃんと別れる決心をしたが、自信がないので遠くへ離れようと思った。しかし、のび太がママにやぶから棒に「アメリカ留学」の話を切り出すと怒鳴られてしまった。

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出木杉に託すのび太(出木杉をライバルに持つ幸せ・みんなの秘かな癒しスポット)[★★★]

のび太は放課後、先生から「そんなことじゃろくなおとなになれんぞ!!」と厳しく説教された。のび太は、しずちゃんがほんとうに幸せになれるのなら、別れるのがベストであると考えるようになった。ひとり崖の上から町を見下ろしながら、そうしたことを考えていると、出木杉に声を掛けられた。

 

のび太は出木杉の両腕をしっかり握り、「きみはいいやつだ。きみなら幸せにできる」と言い残し、両手で目をおおい、「ク、ク、ク…」と嗚咽を漏らしながら、その場を走り去った。

 

『深読みガイド』は「出木杉をライバル視する前向きさはとても大事だ」と解説している。

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やぶから棒[★★]

のび太はママにやぶから棒に「アメリカ留学」の話を切り出し怒鳴られている。

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田中スタジオ[★★]

のび太の様子が少しおかしいので、往来で見つけたしずちゃんはのび太に遠くから声を掛けている。その往来の電柱には、「田中スタジオ」の広告が出ている。

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自殺[]

往来でジャイアンとスネ夫がのび太のうわさをしていた。「先生に残されて、ひどくしかられてたからな。こたえただろうな。あれだけいわれれば、世の中いやになるよな。ぼくなら死にたくなるね」といった話声が、しずちゃんの耳に入ってきた。

 

しずちゃんは脳裏に「自殺」という言葉がひらめいたので、野比家に向かって全力で駆け出した。

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虫スカン[★★]

【道具解説】 ひみつ道具である『虫スカン』を飲むと、確実に嫌われて誰も寄りつかなくなる。

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放射能[]

のび太は多量のひみつ道具である『虫スカン』を飲んだので、「強烈なふゆかい放射能!!」を発散した。ドラえもんは「そばにいるだけでムカムカする!!」と言って、のび太から逃げ去っている。

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あたりまえでしょ!! お友だちだもの!![★★★]

しずちゃんがのどの奥へ指を突っ込んで、吐いてしまいなさいと指示してくれたので、のび太は「ゲ~」と吐いて楽になった。しずちゃんから「毒を飲んだのかと思ったわ」という言葉を聞いて、のび太は「そんなに心配してくれたの? ぼくのこと」とうれしそうに尋ねた。

 

すると、しずちゃんは「あたりまえでしょ!! お友だちだもの!!」と答えている。

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