てんとう虫コミックス短編第32巻(その17)
好き! 好き! 大好き!! あの子がいるからぼくは生きていけるんだよ[★★]
学校で先生から、のび太は「同じことを何度いわせるつもりだね。…、そんなことじゃろくなおとなになれんぞ!!」と厳しく説教された。
そのため、しずちゃんと結婚する前に別れる決心をした。ドラえもんから「きらいになったの?」と尋ねられると、のび太は大粒な涙を流して、「好き! 好き! 大好き!!」と両手を挙げて叫び、その後、「あの子がいるからぼくは生きていけるんだよ」としんみり告白している。
[A32180:04092]
アメリカ留学[★★]
のび太はしずちゃんと別れる決心をしたが、自信がないので遠くへ離れようと思った。しかし、のび太がママにやぶから棒に「アメリカ留学」の話を切り出すと怒鳴られてしまった。
[A32181:27]
出木杉に託すのび太(出木杉をライバルに持つ幸せ・みんなの秘かな癒しスポット)[★★★]
のび太は放課後、先生から「そんなことじゃろくなおとなになれんぞ!!」と厳しく説教された。のび太は、しずちゃんがほんとうに幸せになれるのなら、別れるのがベストであると考えるようになった。ひとり崖の上から町を見下ろしながら、そうしたことを考えていると、出木杉に声を掛けられた。
のび太は出木杉の両腕をしっかり握り、「きみはいいやつだ。きみなら幸せにできる」と言い残し、両手で目をおおい、「ク、ク、ク…」と嗚咽を漏らしながら、その場を走り去った。
『深読みガイド』は「出木杉をライバル視する前向きさはとても大事だ」と解説している。
[A32180:05049/157]
やぶから棒[★★]
のび太はママにやぶから棒に「アメリカ留学」の話を切り出し怒鳴られている。
[A32181:04]
田中スタジオ[★★]
のび太の様子が少しおかしいので、往来で見つけたしずちゃんはのび太に遠くから声を掛けている。その往来の電柱には、「田中スタジオ」の広告が出ている。
[A32183:23025]
自殺[★]
往来でジャイアンとスネ夫がのび太のうわさをしていた。「先生に残されて、ひどくしかられてたからな。こたえただろうな。あれだけいわれれば、世の中いやになるよな。ぼくなら死にたくなるね」といった話声が、しずちゃんの耳に入ってきた。
しずちゃんは脳裏に「自殺」という言葉がひらめいたので、野比家に向かって全力で駆け出した。
[A32185:2201]
虫スカン[★★]
【道具解説】 ひみつ道具である『虫スカン』を飲むと、確実に嫌われて誰も寄りつかなくなる。
[A32186:02191]
放射能[★]
のび太は多量のひみつ道具である『虫スカン』を飲んだので、「強烈なふゆかい放射能!!」を発散した。ドラえもんは「そばにいるだけでムカムカする!!」と言って、のび太から逃げ去っている。
[A32187:1401]
あたりまえでしょ!! お友だちだもの!![★★★]
しずちゃんがのどの奥へ指を突っ込んで、吐いてしまいなさいと指示してくれたので、のび太は「ゲ~」と吐いて楽になった。しずちゃんから「毒を飲んだのかと思ったわ」という言葉を聞いて、のび太は「そんなに心配してくれたの? ぼくのこと」とうれしそうに尋ねた。
すると、しずちゃんは「あたりまえでしょ!! お友だちだもの!!」と答えている。
[A32189:04095]