らくらく登山帽[★★]

【道具解説】 ひみつ道具である『らくらく登山帽』の「はねの角度をかえると、のぼり坂をくだり坂にかえたりできる」ようになる。羽根の角度によって、地球の引力の働く方向が違って感じられる。

 

【使用目的】 スネ夫から「すぐへばっちゃう」、ジャイアンから「ハイキングやめた方がいい」と言われたけれども、のび太は執拗にへたばらないから、迷惑をかけないからと力説して、キャンプに行くことにこだわった。

 

  二人からは「きっとドラえもんに何か出してもらうつもりだ」と言われていた。案の定、のび太はドラえもんに「らくらく登山帽」を出してもらっている。

 

【使用結果】 のび太が外に出て、かなりきゅうな上り坂に立って、「らくらく登山帽」の羽根を後ろに向けると、目の前の道は下り坂になった。

 

  坂道が終わっても、はずみがついて止まらなかったが、ドラえもんが羽根を戻してくれたので、なんとか止まることができた。のび太は坂道も一気に上り、息も切れなかったので、どんな険しい山道でも平気であると確信した。

 

 すごい勢いで坂道を上っていったのび太を見て、ジャイアンとスネ夫はその帽子を奪おうと追い掛けてきた。両者に挟まれたが、羽根の向きを変え、電柱に登ったり、屋根を走ったりしたので、二人から逃げ切ることができた。

 

 屋根を歩いていた時、突風で帽子を吹き飛ばされてしまった。この帽子を拾ったジャイアンとスネ夫が羽根の向きがわからないで、デタラメにいじったため、平地が急な上り坂になってへとへとになったり、急な下り坂になって滑り落ちたりして大けがをしたので、危ない帽子を二人でドラえもんに返しに来た。

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