四次元くずかご[★★]
【道具解説】 ひみつ道具である『四次元くずかご』は「こわれたり、使えなくなったひみつ道具を捨てる」ために使用されている。ドラえもんの取り出すひみつ道具は安くて、一回限りの使い捨てのものが多いので、この「くずかご」の利用頻度は意外に高いのである。なお、千六百を越えるひみつ道具の約九割強は、ドラえもん作品に一回しか登場しないひみつ道具である。
【使用目的】 のび太がしずちゃんと高井山に行くと約束して家に帰ると、ドラえもんがいないので、ドラえもんの寝室である押し入れから「四次元くずかご」を取り出した。
【使用結果】 のび太は「四次元くずかご」の中に入っている物の中で、まだ使えそうな物をもって、しずちゃんの家にむかった。しずちゃんの家に着くと、しずちゃんは「わたしおるすばんしてるのよ」と言うので、困ったのび太はひみつ道具『分身ハンマー』で、しずちゃんの分身を「コツン パッ」と作って出掛けることにした。
タケコプターも捨ててあった物であるので、「ブル ブル プスン ブルル プル…」と調子はよくなかったけれども、なんとか高井山までぶじ飛ぶことができた。
高井山では、紅葉も夕日を浴びて燃えるみたいで、とてもきれいなものであった。『グルメテーブルかけ』でお弁当を出すと、へんなにおい、へんな味がして、食中毒になるのではと思って食べるのを断念した。暗くなる前の帰ろうとしたが、タケコプターのコントロールがきかなくて山奥にふたりとも「ドシン」と墜落してしまった。
どこでもドアも故障しており、「着せかえカメラ」にあったかいオーバーの絵を入れたが、しずちゃんから信用してもらえず、のび太が代わりのモデルになるとスッポンポンになってしまった。のび太はひとまず「タイムふろしき」を腰に巻くことにした。
「SLえんとつ」がでてきたので、これで家まで突っ走ろうとしたら、煙ばっかりで肝心のエネルギーはからっきしだめであった。煙でなんにもみえない上、「ゴホン ゲボ ゴホン ゲボ」と咳をしながらうろついていると、しずちゃんはどこでもドアで迎えにきたドラえもんに会うことができた
。
ドラえもんはのび太をひみつ道具『箱庭シリーズ「そう難ごっこ山」』で少しこらしめることにした。のび太は「わっ、地面が動く! 地震だ!! しずちゃん逃げろ!! 神さま、これからいい子になるから助けてください」と悲鳴を上げていた。
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