夢風鈴[★★]
【道具解説】 ひみつ道具である『夢風鈴』のダイヤルを調整すると、特定の年齢の子どもたちに、「リーン リーン」と風鈴の音を聞かせて、真夜中、眠った状態で広場に集めることができる。
【使用目的】 ドラえもんはのび太にガキ大将を体験させるため、真夜中に町内の子どもたちを「夢風鈴」で広場に集めている。
【使用結果】 「夢風鈴」がリリリーンと鳴ると、しずちゃんは「スヤ」と寝息を立て、ジャイアンとスネ夫は鼻チョウチンを出して、眠ったまま起きて、残り三人の男の子とともに広場に集まってきた。
のび太が「あちまれェ」と大声で命令すると、みんな「サササッ」とのび太の回りに集まった。ひとりジャイアンだけが集まらないので、「こらあ」と怒鳴って、耳を「ギュ」と引っ張ろうとした。すると、「カッ」と目を覚まそうとしたので、ドラえもんに本当に目を覚ましたらどうするんだと注意された。
のび太がみんなに向かって、ボスのいうこときかないやつは…と言い掛けると、かたわらのドラえもんがひみつ道具「おねしょ蛇口」を取り付けると加勢している。のび太があやとりをしたいと宣言したが、ジャイアンが一言おれすもうと寝ながらいうと、みんなすもうに賛成してしまった。
寝ながらみんなバカにしていると、のび太が涙を出してドラえもんに訴えると、ドラえもんから寝ている相手なら勝てると言われたので、みんなに「賞品を持ってこい」と命じている。
持ってきた賞品はみんなゴミばかりであったが、ドラえもんから「寝ぼけてんだよ、しょうがないさ」と言われたので、不承不承納得することにした。
広場に土俵を書き、ドラえもんが行司になって、のび太山とデカバカ川がハッケヨイの掛け声で、取り組むと、のび太山はアッという間に突き出されて「コテン」と仰向けに倒れてしまった。次は、スネ夫に「ビタン」と投げ飛ばされ、しずちゃんにも「ヒョイ」と投げられてしまった。
最後の小太りの男の子には、ドラえもんがのび太くんを負かしたら、おねしょ蛇口を付けると脅している。そして、ドラえもんは「のび太くんは一気にぶちかます。
きみははじき飛ばされるいいな!」と念を押して、軍配をかえすと、「ダダッ」と突進したのび太は草につまずいて、相手と闘う前に「ビタン」と前に倒れてしまった。
次の朝、登校中のび太の目の前で、男の子が「おもしろいゆめを見たよ。のび太くんとすもうをとってかったの」と話すと、スネ夫は「ぼくも見た」、そしてし、ずちゃんも「わたしも」と相槌を打っていた。
[S02280・A02042・047207:311]