ユメテレビ[★★]
【道具解説】 ひみつ道具である『ユメテレビ』を使って、夢を見ている人の方角と距離をダイヤルで調整すれば、その人の夢を見ることができる。
【使用目的】 のび太は昼寝のしすぎで、夜眠れないとドラえもんに訴えるので、ドラえもんは「ユメテレビ」を出している。
【使用結果】 のび太の夢を「ユメテレビ」で見ると、のび太は怪獣に追っかけられ、怪獣にくわえられて「ギャー。ワー。ヒー」と悲鳴を上げていた。
すると、「パンパカパーン」の合図で登場したジャイアンが怪獣を「ズシン」と投げ飛ばし、のび太はジャイアンにしがみついて、「すくいの神さま!」と感謝している。ジャイアンが「おれはいつも弱い者のみかただ」と、左拳をあげて宣言すると、しずちゃんとスネ夫が熱烈に拍手することになった。
スネ夫の夢を見ると、最初に鼻水を垂らして泣いているのび太がクローズアップされた。しずちゃんもジャイアンものび太も宿題がむずかしいと嘆いていた。先生からこんなかんたんな問題が解けないかと叱れ、「ばつとしてムチ打ち百回!」から逃げ回っている。
すると、本人とは全く違うスネ夫が「先生! 生徒にぼう力をふるってはいけません!」と注意し、1+1=2という問題を「スラ スラ」解いている。そして、正座した先生から、「うへえっ。あなたの頭のいいのにはおそれ入りました」と賞賛されている。
しずちゃんは魔物にさらわれて古いお城にただ一人とじこめられていた。しかし、「白い馬に乗って王子さまが助けにきてくれる」と信じていた。そこへ、馬がこわくてブタに乗ってのび太王子がやってきた。すると、「ドロロ ドロロ」の音とともに、魔物がやってきた。
のび太は「キャア 魔物、こわい」と飛び上がって絶叫し、その上、お漏らしもしてしまった。しばらくすると、白馬に乗った王子が「魔物め、かくごしろ!」と、魔物の心臓に槍を突き刺して退治し、しずちゃんと馬に乗って、画面から消えてしまった。
腹を立てたのび太がインクビンをテレビに「ガチャ」と投げつけると、テレビから、「夢が実物になって飛び出してきた!」、絶対に消すことができないので、怪獣が「ズシ ズシ」と、のび太とドラえもんを追いかけてきた。
とても逃げ切れないと弱音を吐くと、ドラえもんが「ぼくが怪物たちにくわれよう。そのあいだにきみ逃げろ」と言ってくれたので、「ズシ」と怪獣の足に押さえつけられたドラえもんに対して、「さようなら、ドラえもん。きみの友情をぼくはわすれないよ」と言って、画面の中で懸命に走っていた。
ドラえもんが起きて見ると、好きかってな夢を見ているので、画面を見ながら「もう学校へいく時間だけど起こしたやるもんか!」と猛烈に激怒していた。
[S06378・A15006・057708:199]