メロディーお玉[★★★]
【道具解説】 ひみつ道具である『メロディーお玉』のマイクで詞を吹き込むと、お玉が五線上に並んで曲を作ってくれる。五線上のお玉を『タイムふろしき』で育てるとカエルになる。スイッチを入れると、育ったカエルが「ギャ ギュ ギョ ギョ ギョ」と美しい曲を奏でてくれる。
【使用目的】 シンガーソングライターを目指すジャイアンが作詞はともかくとして、曲の方がなかなか作れないと嘆いているので、のび太がドラえもんに相談すると、「メロディーお玉」を出してくれた。
【使用結果】 ドラえもんにこの話をすると、「ジャイアンの歌は、近所めいわくだから」と言っていたが、ドラえもんはのび太によって、強引にジャイアンのいるところへ連れて来られた。
ジャイアンは頭を抱えて真剣に悩んでいたが、ふりかえったジャイアンの顔があんまりにも情けなくて、こっけいな表情であったので、ドラえもんは「プーッ クス クス クス」と笑うので、のび太にほっぺを「ギューッ」と引っ張られている。
美しい曲を作りたいと願っているジャイアンに、ドラえもんは「メロディーお玉」を出している。ジャイアンが「おいらのォ~心の胸は~お空の月の~星のなみだよォ~オ~」とマイクに向かって歌い出すと、お玉が動き出して五線の上に並んで曲を作っている。
しかし、ジャイアンは楽譜が読めないので、急きょ、ひみつ道具『タイムフロシキ』をかぶせて、お玉をカエルに育てている。
「メロディーお玉」にスイッチを入れると、先ほど作った曲を成長したカエルが「ギャ ギュギョ ギョ ギョ」と歌い出した。ジャイアンが感動するほど、美しい曲になった。「メロディお玉」のダイヤルを合わせると、楽しい曲、悲しい曲、勇ましい曲など何でもお好みの曲を自由自在に作ることができた。
ジャイアンはこれで名曲を作って、世界的な大歌手になると宣言した。そして、「ドラえもん、のび太! ありがとよ! おまえたちは、おれの心の友だ、親友だ!」とガッシリ握手を交わしている。ドラえもんは「人をよろこばせるのは、気持ちのいいもんだ」と喜色満面にして別れている。
何日かたつと、子どもたちの動きが慌ただしくなってきた。ドラえもんとのび太は上機嫌なジャイアンから、「おう、親友よ、心の友よ」と歓迎され、リサイタル会場に案内されていた。
ジャイアンから「新作発表会の客がいなくて困っている」からぜひ聞いてくれと頼まれた。のび太は「百曲もつくったって。あんなものかしてやるからだ」と泣いて抗議すると、ドラえもんも「なんとかしろっていったの、きみだぞ」とこれまた泣いて応戦している。
木の箱のステージで、ジャイアンは「こらあ、まじめにきかないとぶんなぐるぞぉ!」と怒鳴っている。
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