世界平和安全協会?[★★]
[初出誌] 『世界平和安全協会?』、「小学六年生」1974年8月号、10頁、70コマ
[単行本] 『世界平和安全協会?』、「てんとう虫コミックス ドラえもん未収録作品スペシャル第12巻」2004年8月20日 初版第1刷発行、10頁、72コマ
[大全集] 『世界平和安全協会?』、「藤子・F・不二雄大全集 ドラえもん 2」2009年8月30日 初版第1刷発行、10頁、72コマ
【初出誌vs.大全集】
「そーそ!」が「そうそ!」に変更[553(8)]
「たいくつだから、部屋の中散歩しようかな」コマ挿入[558(7)]
「相手にするな」、「めしでも食おう」コマ挿入[559(1)]
[梗概] のび太はママに一年分の小遣いを前借りしたいと懇願したが、その使い先は誰にも言わなかった。世界平和安全協会のある「クズレ荘」で、のび太は入会金も半年分の会費も払えないと言った。
すると怖い二人の兄さんが、「入会金を払わなかった子はどこからともなく飛んできたバットに当たって全治三週間の大けが!」と脅した。そこへジャイアンが入会金を納めにきて、正式の協会員として登録され、バッジを付けてもらった。そして、二人から告げ口を決してしないようにと釘を差された。
のび太が広場の土管の上で思案に暮れていると、心配したドラえもんが『白状ガス』を吹きかけて真相を聞き出した。ことの真相を知って、ドラえもんは『安全カバー』を取り出した。このカバーを着けると、「なにがきてもきみにはキズひとつつけることができない。たとえ原爆が落ちても」といった優れたひみつ道具である。
のび太はこれを着て、入会を断りに行くと、いい度胸だと誉められ、「全治六か月の刑を宣告する」と言われた。しかし、げんこつで殴られようが、バットで殴られようが、全く安全であった。怖い二人が何をしても、全く効果がなく、のび太によれば、「協会は解散するって。みんなにお金を返してくれるそうだよ」という結末になった。
[S0256・E1201・067408]