ホームミサイル製造法(趣味の工作シリーズ)[★★]
【道具解説】 ひみつ道具である『ホームミサイル製造法(趣味の工作シリーズ)』は、「危険な相手から身を守るためミサイルを作り、あらかじめセットしておけばボタン一つで発射され、確実に命中」できる方法を、書いたマニュアルである。
【使用目的】 のび太がジャイアンに狙われていたが、ドラえもんの都合が悪く、『タイムマシン』で出掛けなければいけなかった。そのため、のび太に「ホームミサイル製造法(趣味の工作シリーズ)」を手渡している。
【使用結果】 「ホームミサイル製造法(趣味の工作シリーズ)」の本体のミサイルにコショウを注入し、電子頭脳の誘導によるレーダーをなるべく高い位置で目標にあわせてセットした。発射台は土台のしっかりした場所に据え付け、敵に発見されないようめだたぬところを選択した。
レーダーが自動的に目標を追いかけ、物陰に隠れても、遠くへいっても逃がすことはありませんと書かれてあった。
のび太はまったく自信がなかったけれども、ジャイアンに脅かされたのでボタンのスイッチを押すことにした。「シュボ ヘロ ヘロ」と飛んできたロケットはジャイアンを素通りし、ねらいをはずして、近くに「ドッカン」と炸裂してしまった。
のび太が「あんなのあてになるわけないんだ」と言いながら逃げたあとに、「製造法」の説明書が落ちていた。
のび太が「だいたいぼくみたいにぶきっちょな人間に、工作やらせるのがまちがいなんだよ」と寝っ転がって文句をいっていると、ミサイルが、ドアを「ドン ドン バタ」とぶったおし、部屋の中に飛んできて「ピタ ポト」と止まった。
そのミサイルには「のび太おまえを十本のミサイルがねらっている うたれたくなかったらすぐおれの家にこい 剛田武」という脅迫状が結ばれていた。
ジャイアンの家に行くと、ミサイルを発射すると脅され、「まずおれのへやをそうじしろ。それから家じゅうのガラスをふく。つづいて草むしり、ドアそうじ」を命令された。
ドラえもんが帰ってきて、のび太のことをママに尋ねると、「知りませんよ。あたふたと、飛びだしていったきり、こんなにおそくまでどこで遊んでるのか」という返事であった。
ドラえもんが探しにでかけると、途中でのび太に会うことができたので、家に連れて帰り、「もうあんなやつのいうこときかなくていいぞ。まかしてけって」となってのび太はグッスリ眠ることができた。
あくる日、ジャイアンから「のび太か。きょうのスケジュールはな、おれたちの宿題とへやのそうじと店番と…」といった電話がかかってきたので、ドラえもんが出て「ベ~」と返事した。
腹を立てたジャイアンは「シュボ」と全ミサイルを発射した。すると、ドラえもんはのび太顔のミサイルを発射し、相手のミサイルを「クルリ」と誘導していた。
そのため、安雄がドラえもんやのび太に「なぜかジャイアンの部屋で大爆発が起きたんだって」と報告し、かたわらをジャイアンとスネ夫が攻撃されたミサイルのためメロメロになってさまよっていた。
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