詰め合わせオバケ[★★]
【道具解説】 ひみつ道具である『詰め合わせオバケ』の栓を抜くと、中からいろんなオバケが登場して、いろんな用事をしてくれる。
【使用目的】 スネ夫が海岸の別荘にのび太を招待して、ジャイアンと一緒に肝試し大会で、のび太を怖がらせて笑う計画を立てていた。ドラえもんはその計画を『タイムテレビ』で確認して、「詰め合わせオバケ」を出している。
【使用結果】 昼間、別荘に到着したので、みんなで泳ぐことになった。のび太は浮き輪を忘れてきたので、ひとり浜で砂遊びをしていた。どうして泳がないかとしつこくきかれるので、「詰め合わせオバケ」に助けてと、海に振りかけると、「ポチャ ムク ムク」と海坊主が出てきた。海坊主は水の中にかくれて、のび太を「ザザー」と乗せて、かっこよく泳いでくれた。
クーラーも扇風機もなく、その上、のび太だけうちわも貸してもらえなかったので、雪女のオバケを出して、ポケットに入ってもらった。すると、しずちゃんから「のび太さんて暑さに強いね」と言われることになった。
夜の肝試しでは、スネ夫もジャイアンもしずちゃんも無事に終えて帰ってきた。のび太の番になると、懐中電灯の電池か切れてしまった。のび太が出掛けると、スネ夫とジャイアンは用意したオバケをもって追いかけてきた。
のび太は鬼火を出し、これならだいじょうぶと考え、余裕を持って歩いていた。墓の後ろにかくれて脅そうとしていた二人は青白い火を見て、「オ、オ、オニ、オニ、鬼火だァ」と慌てふためいていた。
「カサ コソ」音がしたので、墓場にだれかがいると思って、首がニューと長くなるろくろ首のオバケに様子を見てもらうと、二人は「キャーッ」と叫んで、逃げて行ってしまった。その後、のび太はなんにもなく、無事に戻ってくることができた。
心配になって「どこでもドア」でやってきたドラえもんは、ジャイアンとスネ夫がまだ帰ってこないと聞いて、夜道は危ないから、オバケに探させることにした。二人は別荘に近づいたが、目の前に現れたいろんなオバケを見て、二人は抱き合って、「あの別荘はオバケやしきだったんだ」と真っ青な顔になって、ブルブル震えていた。
[S10380・A31026・048009:146]