自動買いとり機[★★]
[初出誌] 『自動買い取り機』、「小学三年生」1983年7月号、9頁、73コマ
[単行本] 『自動買いとり機』、「てんとう虫コミックス ドラえもん第29巻」1984年1月25日 初版第1刷発行、9頁、73コマ
[大全集] 『自動買いとり機』、「藤子・F・不二雄大全集 ドラえもん 14」2011年6月29日 初版第1刷発行、9頁、73コマ
【初出誌vs.大全集】
変更なし
[梗概] 暑い夏、男の子が「ゴクン ゴクン」とうまそうにジュースを飲んでいたので、のび太は「フラ フラ~」と自動販売機の前に行って、「ガチャ ゴト」と、お使いのお金を使って、ジュースを買ってしまった。
のび太が「ドラえもん」と叫んで家に帰ってくると、ドラえもんはひみつ道具『自動かいとり機』に、買いすぎたどら焼きを買い取ってもらっていた。のび太もジュースを買い取ってもらって、ママの買い物を無事にすませることができた。
のび太は何度も読んであきちゃった『エスパー君』を、この機械に入れて新しいマンガを買おうとしたら、たった十円しか出てこなかった。そこで、いらないマンガを「カシャ カシャ」入れて、なんとか三百六十円にして、新しいマンガを買うことができた。
新しいマンガにカバーをつけ、つばもつけないで、ていねいに読んでこの機械に入れると、買った金額が出てきた。新しい本を全部読んじゃうとジャイアンやスネ夫に告げると、「みせろ!」と追いかけられ、ドブに「ボチャ」と落としてしまった。
さらに、しずちゃんから借りた本も請求されたがこの機械に入れてしまったので、なんとかいいつくろってあとから返すことにした。
買い戻すには、一時間以内に売った金額の十倍必要であった。しずちゃんの本はまだ新しくて、二百三十円出てきたので、二千三百円を払わなければいけなかった。
ドブに落とした本はたったの一円であったので、ちり紙交換に出す古新聞や古雑誌を「ドン ドン」この機械に入れた。パパのエッチな本を入れると、なぜか、一万十三円も出てきたので、しずちゃんになんとか本を返すことができた。
ドラえもんとのび太はテレビを見ながら「あんな本がどうして一万円以上で売れたのかしら…」と考えていた。かたわらでタバコを吹かしていたパパは腕を組んで、「へそくり一万円はさんでおいたあの雑誌はどこへいったのかしら…」と、頭をひねっていた。
[S1428・A2908・038307]