瞬間移動潜水艦[★★]
【道具解説】 ひみつ道具である『瞬間移動潜水艦』を水の中にいれると、まわりの広さに合わせて「ムク ムク」伸びたり縮んだりする。さらに。この潜水艦は水を求めてジャンプしながら、目的地にたどり着くことができる。
【使用目的】 のび太ひとりいつものように海岸につないである、モーターボートに乗せてもらうことができなかった。泣きながらこのことを訴えると、ドラえもんは「瞬間移動潜水艦」を取り出してくれた。
【使用結果】 お風呂で「瞬間移動潜水艦」に乗って、「ボヨヨン」とジャンプすると、氷の浮いているジュースの中であった。その後、「ボヨヨン」とジャンプすると、金魚鉢、洗濯機の中、湯飲みの中、子どものビニールプール、水洗トイレへと、次々と変なところにばかりジャンプしている。
今度こそ、コンパスで進路を正確に測定したため、ドラえもんはまちがいなく海に着くと思った。「なんだか、ばかにあついよ。アチチイ。やけどしちゃう。たすけてえ」と、二人はせん水艦の中で叫んでいた。
モーターボートはスネ夫のパパの運転で、「ギャン ダダダダ」と海の上を疾走していた。スネ夫は「かっこいいだろ。うちのボートだぞ。きみたちをのせてんだぞ」と繰り返すので、ジャイアンから「おなじことばっかりいっている」とうんざりされていた。
スネ夫が「ああ、あんまりゆかいで、のどがかわいた。あついお茶でものもう」と言って、魔法瓶のふたを開けた。すると、お茶の中には、「あちい」と言ってゆでだこみたいになって、乗っていたのび太とドラえもんのせん水艦が浮かんでいた。
[S03150・A06116・027108:031]