催眠機[★★★]

【道具解説】 ひみつ道具の『催眠機(112)には三つのタイプがある。それらは渦巻き型催眠機、『羊飛び式催眠機(112)、『砂男式催眠機(426)である。

 

【使用目的】 のび太は昼寝のし過ぎで、夜眠れないので土管のある広場まで散歩に出掛けた。そこには、不眠症でもう十日間も寝てないという人がいたので、探しにきたドラえもんに頼んで「催眠機」を出してもらった。

 

【使用結果】 ドラえもんが「こんな夜中になにしてんだ、カゼをひくぞ」と呼びに来てくれたので、のび太は十日間も寝ていない不眠症の男を紹介した。

 

 すると、ドラえもんは「渦巻き型催眠機」を出し、「クルクル」回る渦巻きから目を離さないでと指示し、効果を添える催眠ガスと催眠音楽を併用している。しかし、ぜんぜん、眠くならないので、かなりの重症であるとわかった。

 

次に、「羊とび式さいみん機」の羊を数えてもらった。1……13563と数えるとだんだん目がさえてきてしまった。その男は話しかけられたので、数えていた数字がわからなくなってしまったと喚きだした。

 

 最後に、ヨーロッパの伝説に砂男が目に砂をかけると眠くなるというアイディアを実現した「砂男式さいみん機」を取り出した。このロボットは死んだ人さえねむらせるという「強力さいみん」をかけてくれる。

 

 「パッ パッ」と砂をかけても眠れないので、「ドサッ ドサッ」ともっと大量に砂をかけることにした。すると、のび太やドラえもんが「グウ グウ」眠りだしてしまった。

 

 あまりにも大量の砂をかけられたので、眠れない人は「苦しい。たすけてくれえ」と叫びだした。すると、おじょうさんが飛んできて、目覚めたドラえもんやのび太に「ねむりながら歩いたりしゃべったりしてるのよ。ねむれなくてこまってるゆめを見ながらね」と説明してくれた。

 

 あんぐりと口を開けているのび太のかたわらで、ドラえもんは鼻水を垂らして、思いっきり「ハクション」している。

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