ゲームブック[★★]
【道具解説】 ひみつ道具である『ゲームブック』は、「だいじなものを最終ページに入れるんだ。プレーヤーは一ページ目から本の中へ入り、さまざまな冒険をしながら、秘宝をとりかえす」という玩具である。
【使用目的】 出木杉がしずちゃんに、ゲームソフトで遊んでもみんな簡単すぎて飽きちゃうと話しているので、のび太はむずかし~いゲームでギャフンと言わせたかった。家に帰ると、ドラえもんが『火竜の秘宝』という「ゲームブック」をして遊んでいた。その「ゲームブック」はとても難しいものであった。
【使用結果】 「ゲームブック」は非常に難しく、ヘタすると本の中で迷って出てこれなくなることもある。のび太がしずちゃんに電話すると、出木杉もそこにいたので、いっしょにみんなで遊ぶことになった。のび太はゲームを始める前に、ドラえもんの「スペアポケット」をこっそり押し入れから借り出している。
最終ページには、しずちゃんに入ってもらうことになった。入口から気味が悪く、中に入ると真っ暗であったが、出口から出ると、目の前に平和な景色が広がっていた。奇妙な生き物が「タカラ。タカラ」と言いながら「ブウン」と飛んできたので、のび太はそれについていった。
出木杉も慎重に考えながら、そちらの方向へ歩いていった。のび太は木の中に石貨を見つけたが、「こんな重い物もっていけるか!!」と腹を立てて、持っていかなかった。しかし、出木杉は二枚持って出掛けることにした。
丘の向こうに巨大な怪物が「ウオオ~ン」と吠えて、待ち構えていたので、出木杉は一つの石貨を「ゴロン ゴロン ゴロン ゴロン」と転がすと、怪物がそちらのほうへ「ドドッ」と走っていった。その間に、逃げ切ると、大きな河が現れ、道がとぎれていた。
「チャプ…チャップ…」と舟がやってきて、渡し賃を要求したので、出木杉は石貨を渡し、ひとり舟に乗って川を渡ることができた。のび太が石貨をとりに戻ると、怪物に追われて、木の穴に閉じこめられてしまった。
出木杉が崖を登っていると、遠くの方で「助けてくれ~」と悲鳴が聞こえたので、行ってみると小人が木の枝に捕らえられていた。助けると、「きみは親切な若者だ。この剣で竜と戦うがいい」、さらに、女神が出てきて、「この泉の水をあびれば、竜の火もこわくありません」と教えてくれた。その上、羽根だけの奇妙な生き物が「わたしを身につけととべますよ」と申し出てくれた。
のび太は木の穴から出ることができないので、ドラえもんのスペアポケットから「どこでもドア」を出し、「おまちどお!!」としずちゃんを助け出そうとしたところ、巨大の岩が「ズシン」とのび太の頭上に落下してきた。出木杉は羽根を付けて飛びながら、剣を火竜に突き刺して退治している。
出木杉が「おそくなってごめん」としずちゃんに近づくと、しずちゃんは「のび太さんがペシャンコ…」と心配していた。ドラえもんから「インチキするとそういうことになる」と注意され、ペシャンコになったのび太は「なんとかしてえ」と悲鳴をあげていた。
[S15310・A38101・048507:025]