ウルトラミキサー[★★]

[初出誌] 『無題』、「小学二年生」19726月号、6頁、39コマ

[単行本]  『ウルトラミキサー』、「てんとう虫コミックス ドラえもん第7巻」1975525日 初版第1刷発行、6頁、39コマ

[大全集] 『ウルトラミキサー』、「藤子・F・不二雄大全集 ドラえもん 420091230日 初版第1刷発行、6頁、39コマ

 

【初出誌vs.大全集】

 タイトル『無題』が『ウルトラミキサー』に変更

 「りょうはじに」が「りょうはしに」に変更[68(5)]

 

 [梗概] しずちゃんの庭で、イヌとネコがけんかをしていた。しずちゃんが二匹はどうしてそんなに仲が悪いのかというので、ドラえもんは「二ひきいるからさ、一ぴきにまとめればいいんだよ」と奇妙なことを言いながら、ひみつ道具『ウルトラミキサー』を取り出した。

 

 両端にイヌとネコを付けて、「ウルトラミキサー」のスイッチを「カチ」と押すと、二匹とも消えて、しばらくすると、「ワニャン」といってミキサーから飛び出てきた。

 

 家に帰ると、古道具屋から買ってきた大きな壷の置き場所で、パパとママが口論していた。早速、ミキサーを使って、大きな壷と風呂おけを一緒にまとめている。さらに、掃除機とゴミ箱、タンスとテレビ、アイロンとトースター、カミソリとライター、最後には、冷蔵庫とトイレを一緒にまとめたので、パパやママから、「いいかげんにしなさい。すぐもとにもどして!」と強く叱られることになった。

 

 ほかに使い道がないかとふたりで思案していると、腹をたてたママが「おやつは、ふたりで一つよ」といって部屋に持ってきた。ふたりとも半分なんていやであったので、ミキサーで「のびえもん」になって食べることにした。食べ終わった後、「遊びに行こう」、「いや、昼寝しようよ」と意見が分かれて、「ドタ バタ」けんかすることになってしまった。ママから「ひとりでけんかしているのはだれですっ」と言われている。

[S0415A0713027206]