うつしぼくろ[★★]
【道具解説】 『うつしぼくろ』は、「赤いほくろをつけた人の性質が黒いほくろをつけた人にそっくりうつる」ひみつ道具である。この「うつしぼくろ」は二人の人にひとつずつ付ける必要がある。
【使用目的】 ジャイアンズの最終試合が13対1の惨敗であったので、二時間後に反省会を開くことになった。のび太はドラえもんに、反省会でジャイアンに何とか殴られない方法がないかどうか相談すると、「うつしぼくろ」を出してくれた。
【使用結果】 反省会の前に、のび太は赤いほくろを乙梨さんに付けることに決めた。のび太は勇気を出し、「あつ、ほっぺにほこりが」と言いながら、付けることに成功した。広場では、ジャイアンがバットでガンガン地面をたたきながら、「なぐるからひとりずつ出てこい!」と怒鳴っていた。
のび太が悪かったのはぼくだと名乗り上げると、ジャイアンは「さっさとこい!!」と命令したので、「タ タ タ タ」と走って、バットでなぐられる前に、黒いほくろを付けることに成功した。
すると、ジャイアンは「監督のわたしの作戦がまずかったから負けたんだわ。それなのにみなさんのせいにして…、わたしってほんとにいけない子」とハンカチをかみ、「どうか許してちょうだい、ねぇ」と涙を流しながら、謝罪した。それで、のび太は「みんなで力を合わせてがんばろうじゃないか」と励ました。
乙梨さんが鏡台を見ながら、「どなたが鼻くそなんかおつけになったのかしら」とほくろを窓の外へ投げ捨てると、そこをうろついていたトラ猫に付いてしまった。すると、ジャイアンは「フーウ」とうなりながら、のび太をひっかいて、四つん這いになってどっかへ行ってしまった。
しばらくすると、ジャイアンが「クネ ギュウ クネ」しながら、のび太に抱きついてきたので、赤いほくろが魚屋のタコにくっついたのではないかと、のび太は想像した。
[S04320・E19017・047411:227]