会ったことはありませんが何というか人を惹きつける魅力があると思うのです。
そんな堀江氏の過去、子供時代からライブドア事件に至るまで
その時その時でどのようなことを自身が考えていたのかを
刻々と綴られているのが
『ゼロ―――なにもない自分に小さなイチを足していく 』
です。
発売前から気になっていたのですが発売すぐに買ってすぐに読破しました。
過去の堀江氏の著書はほとんど読んでいるので
話自体は知っていたのですが今回の本にはそれに加え
本人の気持ちが詳細に書かれています。
詳細はネタバレになるので多くは書きませんが
この本を読むと堀江氏も一人の人間なのだと感じさせられます。
一人の人間などと微妙な表現をしてしまいましたが
メディアが伝える『ホリエモン』像とこの本の中の堀江氏は別人なのです。
いつも強気で金の亡者というイメージの堀江氏はこの本の中には出てきません。
むしろ弱くてそれを隠すために我武者羅に働いているとも書いています。
もちろんご本人とは話したことがないので本当のところはわかりません。
しかし、僕は人間は必ず『弱さ』があると思っています。
でも今までの堀江氏からはそういった部分は感じられませんでした。
しかし完璧に見えた堀江氏にもやはり『弱さ』があるのだと知れただけでも
この本を読んだ意味があったのだと感じています。
堀江氏の過去の話がメインなので自己啓発本とは違うのですが
何かそれに似た精神的に得るものの大きい内容でした。
そしてもう一つ感じたのが文章のわかりやすさです。
何かの機会に堀江氏が
「昔は自分が話したことを理解できない相手はバカだと思っていた。
でも今は理解してもらえるようにしている。」
というような事を話していました。
それが書く文章にも反映されているように感じました。
それくらいわかりやすく、物語に飲み込まれていきます。
まだ出所したばかりの堀江氏ですが
今後のご活躍を予感させる、本当に面白い一冊でした。
最後まで読んで頂きありがとうございました。
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くろ