最近の母は比較的落ち着いていたので、ブログを更新するのも忘れるくらいだった。
トイレの失敗もほとんどなく、言うことを素直に聞くことも増えて、ホームへの入居をためらう程だった。
今すぐ入れろ!と言っていた主人も、君の気持ちはわかる、と理解を示す余裕が出てきた。

…と思ったら、いつまでもこの状態は続かないという家族の予言通り、今日は元に戻ってしまった。

朝、私は下から聞こえてきた主人の怒鳴り声で目が覚めた。
降りてみると、母が何事もなかったような顔をして「家に帰る道を訊いたらいきなり大声を上げてきた。」と言う。
いや、そんなはずはないだろう。
きっと相当ひどいことを口にしたんだろう。
後で主人に聞いたら、「婿婿婿婿…!」とずっと言ってきたらしい。

こんな調子で一日が始まった。
今日の母は語る語る…
説教めいた話を延々と止まることなく言い続ける。
しかも、現実の世界からかけ離れた所で話が進んで行くから、聞いていてイライラする。
血圧が一気に上昇する感じ。
ん?これって一年前と同じじゃないか。
堪り兼ねて包括に駆け込んだ頃の状況だ。

母は、次男のことは正当な自分の孫だからここにいてよろしい、と言い、娘のことは、あなたは誰!ここに入ってきてはいけない!と拒絶する。
娘もいい加減諦めているからいいけど…。

そして、今日は「お母様お母様…」と散々言い続けていた。
どうやら、亡くなった主人の母が来ているらしい。
でもそれが仏様として来ているのか、母の中で現実の人間として来ているのかはわからない。
母の世界ではいろんな人が家に来るようだ。
…そんなの知らないよ。
こういうのってどう対応したら良いの?
ずっとそんなこと言い続けてるんだもの。困っちゃうよ。

時には、小さい子供達が心配しているから様子を見てあげなさい、と言われるけれど、それは母の中の不安が形を変えて出てきているんじゃないかと思う。
自分のことなのに、人のこととして母には感じられるのだろうか。

先日の見当識にしろ、今日の説教にしろ、サイクルがあるのかな。
ということは、夏になったらほとんど寝てるのかな。
良くなったと思っても、結局悪くなる時が来るんだね、と再確認した一日だった。

今日、ホームに書類を出してきた。
今度はケアマネが母と面談するそうだ。
その時までに母に入居の話をしておかなくてはならないようだ。
皆、どうやって伝えているんだろう。
判断力がなくなっている上に疑い深い母に話したって混乱を招くだけに思えるのだが…。

読んでくれてありがとうラブラブ


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