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「み…みんなよく聞きなさい………!」
部室長クリムの声で、しーんと静まる。
「じ…実はね…」
そして、誰もが予想しない言葉を吐く…!
「恋愛小説事件、もう解決してたんだって!」
『ふざけんなぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!?』
…これは、何かの拷問でしょうか…。
【秘密の部室会6】~無理矢理解決~
作→クリム
執筆→大仏
「クゥゥゥリィィィィィムゥゥゥゥゥ!!」
私はキレる私はキレる、私はキレるぅぅぅぅ!
「ちょ、何でうちに怒りの矛先を向けるのよっ!?」
『誰だ、事件解決しようつった奴』
ああ、なんかすごいな。
何で部室会のメンバー(クリム抜いた状態)ってこんなに息が合うのだろう…!
「うっ…、だ…だってぇ~、作者がー…」
「作者が何だって?」
よし、ボイその調子だ。クリムを問い詰めるのだ。
「作者が[このシリーズ超なげぇし、めんどくさいし、めっちゃだりぃから終わる]って」
『ざけんな、作者ァァァァァァァァァァァァァァ!!』
「あ、言っちゃったテヘペロ」
「クリムちゃんテヘペロとかきもぉい♪」
「うふっ、DOJIちゃんウザぁイ♪」
おいおい、2人ともそんなことしてる場合じゃないっての。
「要するにー……」
「そう、要するに、私が犯人だったのよっ!」
突如ドアの方から、自首する自称犯人が………
『って、君誰?』
「酷っ!」
真面目に誰だこの人…?
どっかで見たことあるような……………
「あ、転入生じゃね?」
魚人が失礼ながらも指さして答えた。
……あ、そうじゃん。転入生だ。
「え、私まだ転入生ってよばれてんの?ここ来てから1ヶ月くらいは余裕に過ぎてんだけど」
「作者によるとー[え、まぢ誰だっけコイツ?部室会4、5ってケータイに保存しといたんだけど消えちゃってるから確認できなーい。すまないが仮に名をつけといてくれ、ばーりーす]だってー」
「何故うち!?」
「それよりも名前忘れられる私って………」
転入生が可哀想になってきたな。
頼むからばーりーす、いい名前をつけてく………
「じゃあ、君の名前は高野凛ね」
「え、それ本名何だけどっ!?」
本名を当てたよ、この子。
☆☆☆☆☆
「要するに、私が犯人っていう設定になってたワケ」
「ほほう、なるほどよく分からん」
「だからね、クリムっち。私はこの小説の中の犯人ってワケよ」
色々突っ込みたいが、ここは押さえとくべきだ。
でも1つだけ言わせてくれ。
作者、おまえは何がしたいんだ。
「だからね、クリムちゃん。凛さんが犯人だったのよ」
「おお!分かった!流石DOJIだねぇ!」
「何、君ら私をいじめてんの!?」
クリムにまで馬鹿にされるとは…。
この子かなりの強者だろ。ある意味。
「話を元に戻そうぜー。高野さんは何で恋愛小説を盗んだんだ?」
エイチが珍しく会議に乗り気だった。
そして、話は意外な方向に行くのだったのだ……。
「何でって言われても…。んー、作者に言われたからー?」
「…んー、出たねー作者」
sherry、私もお前と同じことを思っているさ。
何故、作者こんなに出てくんだよ。
「んで、作者何て言ってたんだ?」
「えと[あ、お前!みんなの恋愛小説盗め盗め。やったらお金やるよ]って言われたからやったー」
『全てはお金だった…!』
「…おい作者。本当にお前は何がしたいんだよ」
みんなが頷く。
そう、クリム以外…。
「えー、作者は優しい人だと思うよー?」
「あ、そっか。クリムは作者の従姉の姉の父のはとこの親戚なんだよね!だから作者を庇うんだよね」
『おい、どういう関係だよクリムと作者』
なんという、微妙な関係…。
血が繋がっているのかつながってないのか分からないよ、これ。
「いやいや、違くて[お前、恋愛小説事件を部室会のみんなで解決しろ。そしたらお金やるよ]って言ってくれたから!」
『お金ェ…』
「だから、作者優しいんだ!私にお金を恵んでくれるなんて…!」
『騙されてる騙されてる』
駄目だ、どいつもお金かよ…。
これについてはしょうがないので私は話を変える。
「んま、置いといて。DOJIに質問します」
そしてずっと気になっていた疑問をぶつけた。
「何でDOJI、私達が会議してたときに時々笑っていたの?」
「…ああ、あの事か。いや実を言うとね、私犯人あの時から分かっていたのよね」
『それ早く言おうぜ』
「私の友人がね、探偵やってて、<右眼で全てが見える>とか何とかで見えて解決」
『…………』
「ちなみに解決までの時間、約3秒」
3秒と1ヶ月。
どんくらい差あるんだよ…。
「…うちら何してたんだろう。むなし…」
…本当だよ。ばーりーすの言う通りだよ。
「んで、なんか皆必死に解決しようとしてるから思わず……ププッww」
『このドS野郎めが』
ひでぇなおい。
すると、イラッときたのかクリムがDOJIに反論する。
「それを何で皆に言わなかったのよ!?」
「え、だってー[そのことを部室会の皆には言うな!言わなかったらお金やるよ]って作者が…」
『DOJIもお金かよ!』
「あ…あはは~」
目そらしても無駄ですよ、DOJIさん。
私たちがDOJIを問い詰めているとちょうど良いタイミングでドアが開いた。
「よぉです、クリムのKS。遊びに来てやったぜです」
「おお、語尾は丁寧なのにそれ以外が完全に馬鹿にしてるよね!」
骨妹さんだった…。
あの、クリムの天敵とかいう子。
最近までは、42÷6が出来ないとかで噂にもなっている……。
って…………………!
「ちょ、骨妹さん…!君骨折して入院中じゃ………」
「ああ、あれ嘘」
『は?』
骨シス以外の人がその言葉に疑問を持った。
「ガリ骨、え、でもあの時気絶したんじゃ………」
「やっぱ、KSはKSたぜです。あんなの演技に決まってるだろバーカなのです」
「糞うぜぇwwwwwwwwwwwwwwwww」
おい、クリム。超イラついてるのは分かるから
とりあえず、中指しまえ(^ω^)
「…フ…フハハハハ!やっとこの時が来たぜ!」
突如、独特な笑い声が部室内を響かせた。
……………出た、あいつだ。
「フッ、妹に気絶する演技コツを教えてやったのは、このパーフェクト少女骨姉様だ」
「逆パーフェクト変人糞姉野郎の間違いじゃね?」
地味に酷いばーりーす。
まぁ、確かに同意だけどね。
こっちは42÷6を8と言った究極の馬鹿。
………私、天才で良かったー…。
「ひでぇなおいwwだけどうちが教えてやんなかったらお金がもらえなかったぜ」
『………ん!?』
…………まさか…
「作者が[気絶してくれたらお金やるよ]ってな」
「そうだぜです。クリムのKSはお金もらえなくてざまぁwwwwです」
『どいつもこいつもお金かよ』
大丈夫か、このメンバー…。
なんかお金に飢えてるぞ。
どんだけお金命なんだよ…。
私たちがお金話しているとまたそのドアが開いた。
「みんな、よぉ」
『さ、作者様あああ!』
お金くれメンバーが一斉にその名を呼んだ。
いやいや…………
「ちょっと、みんな落ち着………」
「作者様、うち部室会で事件解決の話してました!」
「作者様、私ちゃんとあのこと言わなかったわよ」
「作者様、犯人になりきりました☆ちゃんと盗みました!」
「作者様、気絶しました!」
「作者様、うち妹に気絶のしかた教えましたよ」
なんかみんないろいろとおかしかった…!
何だよ、気絶しましたって。
そんな中、作者はそれが当然かのように驚く言葉を口にした。
「ああ、金の件あれ嘘」
『…………………』
辺りは静まり返った。
そして…何かが目覚める気配に気付いた1人の者はドアを開けた。
「…あー、これから俺妹録画したやつ見るんだった☆てへっ☆じゃ、さよーなr……」
『行かせねぇよ!?』
☆☆☆☆☆
こ…こうして作者in霜月は怒涛のスーパーFULL☆BOKKOをくらい、顔がお岩さん状態になったとさ。
Badend。
by霜月
*おまけてきな何か*
ある日の放課後。
「………。ちょっと待てよ………」
「何よ、大仏?」
私は今更ながら思った。
「恋愛小説事件、何で作者があんなことしたかまだ解決してなくね?」
『……………………』
「…え、だよね。みんn………」
『霜月1回氏ねよおおおおおおおおおおおお!!!!!!!!!!!!』
んま、要するになーんにも解決してない、ただの雑談でした☆
ちゃんちゃん←