筧千佐子死刑囚が獄中で突然死したそうだ。

 

 

スウェーデンのメディアでも 「svart änka (ブラックウィドウ)」と紹介され、中国のメディアでは「最毒黒寡婦」と呼ばれた彼女。いわゆる後妻業の女である。

 

結婚相談所で高齢の男性を引っ掛けて交際し、

 

遺言書を書き換えた後に青酸化合物を与えて殺す。

金銭目的で殺した裕福な高齢男性の数は、はっきりとした総数はわかっていないが10人以上なのは間違いないらしい。合計で奪った遺産は8−10億円。リリちゃんやドンファンの妻も、この女にはかなわない。

 

しかもそうやって男から奪った金銭を、自分の贅沢やホストに使ったわけではなく、全てFXや先物などの投資で開けた穴埋めに使ったということだ。8-10億円奪ったのに、逮捕された時は一千万円の借金があったとか・・・ ガーン

・・・って、どれだけ投資が下手なんだろう 滝汗

 

犯罪解説系のユーチューバーが、この女性について

 

あまり女性らしからぬタイプの犯罪唇口紅

 

と言っていたけど、わかるような気がする。もちろん後妻業は女性だからこそできるんだけど、まるでルーティン作業のように、大胆に次々殺していく手法とか、そしてそうやって得た金銭を投資につぎ込んでいた、ってところが。投資を止めればすむだけの話のような気がするが、その辺りには何か彼女なりのこだわりがあったのかな。

 

彼女は元々、未婚女性から生まれた後、養女としてもらわれ育てられたのだそうだ。ひょっとしたら、生物学的父親が犯罪傾向のある人だったのかもしれない。そうだと思わないと納得できないほど、彼女の生育状況やバックグラウンドには瑕疵がなく、初老になってなぜ突然、「最毒黒寡婦」と呼ばれる存在に変身してしまったのか、理解できない。

もう、人を殺して金銭を奪うゲームの楽しさに取り憑かれていたとしか思えない。

 

逮捕前の記者のインタビューで彼女は、ずっと目を閉じたまま答えている。

これは、嘘をつく人の特徴としてよく挙げられる。

 

獄中で亡くなる死刑囚は多いようだが、それじゃあ死刑の意味がなくて、被害者のご遺族はさぞかし無念なのではないだろうか。

 

筧千佐子へインタビューした、このドキュメンタリー ⇓ を読んだが、やっぱり彼女の正体はつかめない。根っからのワルだったんじゃないかな、それがある時期をきっかけに開花したんじゃないかな、というのが、私がこの本を読んだ感想だった。