前回の投稿にコメントしてくれた方のコメントを読んで、ふと思った。
これまでのいきさつを知らない人のために再度、その辺の事情を書いておく:
私の高校時代の先輩・栗原先輩(55歳ぐらい、結婚歴なし)にはケメ子(30歳になったばかり、こちらも結婚歴なし)という親子ほども年が離れたガールフレンドがいる。もう付き合って5年にもなるのだが、数ヶ月前、先輩はついにケメ子にプロポーズしたそうだ。
すると、ケメ子の答えは
「・・・結婚すると、約束はできないわ 」
先輩:「ガーーーーーーーーン 」
普段あまり愚痴はこぼさない先輩が、地球のほぼ裏側にいる私に電話をかけてきたのだから、この時の先輩のショックはかなりのものだったのだろう。
っていうか、まぁ、あまり意外性はないんだけどね、外野にとっては。
でも先輩にとっては、今が結婚できる最後のチャンスではないかと思えたのだろう。
先輩とケメ子の交際を、「援助交際に決まってるでしょ!」と揶揄する声は多いし、そう思われても仕方がないかもしれない。
だが、しかし。
私は彼女の「(結婚を)約束できない」という言葉について、もう一度考えてみた。
この交際は援助交際なのか? 「どうせ援助交際するなら、もっと金持ちと付き合うわよ!」とケメ子は先輩に言ったことがあるのだそうだ。(いやいや、剛力彩芽ちゃんならいざしらず、ケメちゃんでは・・・ というツッコミはこの際なし)
それでなくても、私はケメ子がお金目当てや奢って欲しさに先輩と付き合っているのではないと思う。
ケメ子は先輩のことが好き。だから付き合っている。だけど・・・
最近知ったのだが、ケメ子は自分の親に、先輩との交際のことを話していないのだそうだ。
「そんなこと言ったら、親に殺されるわ!」
と言っているのだそう。
それでね、私は思ったんだけど・・・ 好きだから付き合う、だけどその人と結婚することはできない。
たとえ不倫じゃなくても、そういうことってあると思うのよ。
ケメ子は先輩のことが好きよ。だけど、自分の親と年の変わらない男と結婚することはできないの。
彼女は親の反対が怖い。立派に育てた娘がsvärmorsdröm(姑の夢、スウェーデン語で理想の婿という意味)を連れて来るのを待ち望んでいるはずの両親をがっかりさせたくないの。それに、自分が友達や同僚に驚かれるのが嫌。「親の介護と夫の介護が一度に来たらどうすんの〜」なんて、皆に言われたくないの。
だいたいね、どんなに周囲に反対されそうなスペックを持っている相手だって、本人に結婚する意思があれば必ずするものなのよ。それをするつもりがなさそう、ってことは、つまり、そういうことなのよ。
先輩も、それは薄々わかってるんじゃないのかなあ・・・ 。
でも、残酷だよね。いくら残酷でも、受け入れなくてはならない現実がある。
ま、そういうこっちゃ!
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(今日のスウェーデン写真)
自宅から十キロぐらい離れたところにある、田園の真ん中の農家です。昔の地図によると、元々は少なくとも1700年代には建てられていたと思われる建造物。↓
今は地元の古民家保存会が所有しています。手前のおじさんたちは、この夏の間に農家を改装すべく努力していた保存会の人々。
この建物の中は、実は三部屋しかないんです。中央の小さな物置(元は寝室?)と、これ↓ は大きなリビング。壁紙はおそらく1920年代ぐらいのもの。暖炉の前に、この家の最後の持ち主だった夫婦の写真が飾られていました。
もう一つの部屋は大きな台所。 これも20世紀前半のものらしきコンロ↓ 下に薪を入れて火をつけたら、鉄板が熱くなるんですよ。山小屋では今でもこんなコンロを使っているのを見たことがあります。