私が愛読してるメルマガのひとつに、

10秒で読む日経!視点が変わると仕事と投資のネタになる

がある。このメルマガで今日は、救急病院の医師や看護師に暴力を振るう患者とその家族についての記事が載っていた。また、飛行機内で肺停止した男性に蘇生措置をして助けた女性が、やじ馬状態のほかの乗客に写真を撮影され、恐怖心などからPTSDになったそうだ。

そこで、このメルマガではこう締めくくっている。

「日本は「善きサマリア人の法」が無い世界でも珍しい国だ。

 急病人など窮地の人を救うために善意で、良識的かつ誠実にその人に
 できることをしたが、運悪く救済に失敗したならば、その失敗結果に
 対して刑事罰や損害賠償の責任を問われるのが日本の現状。

 昨今のマスメディアのヒステリックな医師糾弾報道により、善意の医療
 行為への刑事罰付与が相次ぎ、救急医療や産科、小児科、外科医療の
 崩壊が進んでいる。

 だから、現状把握できている関係者は救急医療から我が身を遠ざける
 のが常識的対応なのだ。

 それでも、突発的に医療が必要になった人に対して救急医療を行う人も
 少なくないが、そうした奇特な人に対して物理的や精神的暴力行為を
 与える日本人も多くなっていることを上記の記事は伝える。
 警察が順法任務をしないのはもってのほか。

 彼らの行動や、メディアの医療糾弾報道、善きサマリア人法の立法の
 懈怠の3つが組み合わされて、私達日本人は、もし急病や事故にあった
 場合、そのまま治療されずに死ぬ道を選んでいる。」


 私も救急法は習ったけれど、そういう場面でできるかどうかは疑問。だからその飛行機の女性は勇気あるなあと思う。

実際ひどい医療をしている医者は確かにいるのだけれど、誰もかも一緒にしてもらっては困ると、たいていの医者は思っているのではないか。

マスコミの報道をうのみにしすぎて、病院も学校も悪いことばかりしていると思い込み、過大な要求をつきつける患者やその家族、生徒とその保護者。善意で何かしてあげても逆恨みされるなら、誰が余計なことをするものかと思うだろう。