心に響くシューベルト

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音楽を聴くのはほとんど車の中。なのでクラシックのCDはたくさん買うけれど、DVDなどの映像はほとんど持ってなく。家でテレビに向かって長時間鑑賞するのは自分には向いていないのです。よっぽど集中できる環境があって心が求めている時以外は。今のところそういう環境はなくて。心の状況と一致するかは別だけど音楽と演奏だけに集中するならコンサートが一番。そのためにだけ作られた時間、決められた時間だから全身全霊を使って集中する。でも最近はもっとリラックスして聴いている気がするのだけれど。

そんな僕がクラシックのDVDを2枚買いました。たまたまですが両方とも大好きなバイエルン放送交響楽団。放送局と繋がりのあるオーケストラはとても上手いらしい。実際にバイエルン放送響やこの後出てくるスウェーデン放送響、そして日本のN響と素晴らしいと思います(ただしスウェーデンは生では聴いてないです)。古典から現代音楽、テレビや映画の音楽、新進気鋭の若手作曲家の音楽なども積極的に演奏しないといけないし、広範囲にしかも公共放送に耐えるレベルの高さで演奏しないといけないから。

N響と麻耶ちゃんのコラボが懐かしい。僕にとって初N響の機会を麻耶ちゃんが与えてくれた。ウルウル。そんな演奏力の高さに麻耶ちゃんの「ピーターと狼」のナレーションはさすがアナウンサーのプロ中のプロと思わされるものでした。凄いよ、ほんと。N響のナレーター専属にもなれるのに。バイエルンだって大丈夫だよ♡♡♡。麻耶ちゃんのこととくっつけてしまいました。スミマセン。

買ったDVDの内の一つは10年以上前にVHSで買って持っていて、凄くいい演奏だと思っていたもので、DVDデッキを買ってからDVDで買い直そうと思いつつ廃盤になって機会を逃してしまっていたもの。今回それをAmazonで見つけて購入しました。

ロリン・マゼール指揮 バイエルン放送交響楽団(1996年)
マーラー交響曲第9番


この演奏、とても素晴らしかったから、買ったVHSからCD-Rに落とすほどだったけれど、録音レベルが小さくなりすぎて、今一つ聴く機会がありませんでした。でも今回DVDを手に入れたのでたくさん聴ける。ワクワク。

マゼールとバイエルン放送交響楽団のコンサートは一度経験したことがあって、もんの凄い演奏だった。噂に違わぬマゼールの統率力とバイエルン放送響の技術力に圧倒されました。今までのクラシック・コンサートで一番かな、圧倒されたという意味では。曲目も前半が19世紀のブラームスで後半が20世紀のR・シュトラウスとストラヴィンスキーという正にどこに重きを置いた演奏会かとても分かり易いものでした。ただただ圧倒されて、是非このコンビでマーラーの交響曲全集を録音して欲しかった。残念ながらそれは叶わなかったけれど、「大地の歌」とこの9番だけでも残されて良かった。

ただ今は同時期に同じマーラーの9番を、最近発売された、ダニエル・ハーディング指揮 スウェーデン放送交響楽団のCDを買って聴いていて、これがもの凄く良くて、まだマゼールのDVDの方は開封しておりません。こちらもまだまだ聴きたいのでいつ開封になるやら。ハーディングのマーラーは10番の補筆完成版のCDを持っているけれど、あまり好きになれなかった。たまたまバイエルン放送交響楽団のマーラー全集に彼の6番があるから聴いてみよう。ワクワク。

ダニエル・ハーディング指揮 スウェーデン放送交響楽団(2016年)
マーラー交響曲第9番



そしてもう一枚のDVD。今日の主人公。短い言及だけど能書きはいらない。これで十分。涙が出ました。あまりに純な音楽、純な響きに心が揺さぶられました。少し前に書いた記事、バーンスタインのシューベルト。あのハ長調の交響曲です。バーンスタインのこの曲は、この間紹介したもの(1967年)ともう一枚、後にロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団と録音(1987年)した濃い演奏のものがあるけれども(もっと古いものもあるのかな)、その数か月前の演奏会(1987年)の動画があって、それが評判良いみたいでこちらも手に入りにくそうだったので買えるうちに購入しました。こちらは開封して車のカーナビで再生。

心が弱っている時、シューベルトが心に響く。励ましたり慰めたりする癒しも素晴らしい。ただこの寄り添ってくれることの癒しに出合うことができるのはとても稀な事なのかもしれません。生きていく中で無駄にも見えなくないもの、そういうものにこそ、そういう力が内包されているに違いない、そんな風に思います。ただ生きていくためだけではなくて、人間らしく生きていくために。そんな余裕がない世界を生きている方が大勢いることを知りつつも、一つの事実としてそう思うのです。

そしてこの曲を聴いて出る涙は誰がどう言おうと純な涙なんだ、そう確信をもって言えるのです。

レナード・バーンスタイン指揮 バイエルン放送交響楽団(1987年)
シューベルト 交響曲第9番「ザ・グレイト」(旧表示)



その動画から(涙)



全曲版