寿朋会縁起

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高田良久

平成7年(1995年)に開設された高田クリニックは、平成24年(2012年)法人化し、医療法人寿朋会高田クリニックとなりました。法人名とした「寿朋」の語は、当家の先祖が営んでいた薬店「寿朋堂」に因(ちな)みます。


先祖が「髙田本店」といわれる薬舗を開いていたことは祖母や父から聞いていましたが、それが「寿朋堂」という名であったことを教えてくれたのは、埼玉県の鷲宮町教育委員会が発行した「中島撫山(ぶさん)小伝」という書物です。


撫山先生は『李陵』『山月記』で高名な小説家中島敦の祖父に当たる人ですが、明治期、埼玉県久喜市に漢学塾を開き、地域教育に大きな足跡を残したといいます。その撫山先生の生涯をたどると、栃木、それも当家との親密な交流が浮かび上がり、そうしたご縁から、明治13年(1881年)先生の著された「寿朋堂記」が、先の書物に収められたようです。


「寿朋堂記」はこう書き出されます。
「或曰寿亦有朋乎。余曰有。」
【読み下し文】ある人いわく、寿もまた朋ありかと。余いわく、あり。
【口語訳】ある人が言った。「長生きしている人は長生きするような友人を持っているものでしょうか」と。私は言った。「持っています」
文はそれから寿朋堂髙田薬舗が、珍しいものからちょっとしたものまで、種々の薬種を揃え、的確に調剤して、長生きさせる道に力を尽くしている、と褒めてくださいます。


「主人有父有兄」の「主人」は初代安平、「父」は二代俊貞、「兄」は翼です。撫山先生は二代俊貞と親しかったようで、だから初代安平は撫山先生に「寿朋堂記」執筆を求めたのでしょう。


撫山先生は「寿朋堂記」の結びに中国の古典を引用し、「(詩経が)『三寿作朋、如岡如陵』三寿朋を作(な)し、岡のごとく陵のごとし(長寿者が多くて国家が岡のごとく堅固で栄えること)といっているのは彼らのような人たち(俊貞・翼・安平のこと)をいうのであろうか」とまで言ってくださいました。子孫としては光栄のような恐縮のような思いですが、考えてみると確かに、医薬の道は「寿亦有朋」、今様に言うと「健康増進は的確な医学知識、医療技術をもった人たちのネットワークとともにある」といっていいのかもしれません。


私たちは「寿朋会」を名乗ることで先祖の魂を受け継ぎ、さらに自らの研鑽と達人との連携によって、皆様の「寿朋」となるべく精進いたす所存です。どうぞよろしくお願い申し上げます。



院長のブログ

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二代安平 左から5人目の背広にネクタイ、傘を持った男性
昭和9年9月1日  写真は西方町古澤家より中新井家経由でご提供いただいた



鍋で野菜を

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ある日の夕食


恩師は、教え子の栄養状態を心配して下さる温かい方です。

鍋で野菜をとるように、との教えに従い、こんな夕食にして見ました。

鍋は肉鍋。しゃぶしゃぶではなく肉鍋。もちろん単価の問題です。

魚は鰺。半身を刺身。半身をなめろう(左下)にしました。これは自作です。

ハマグリの汁も用意しました。左上は海鼠の酢の物です。

福田屋があったから出来たメニューです。


さて、栄養師の評価は?。


高田先生

 まず、短期間の間に魚を捌けるようになったご努力に敬意を表します。

さて、お食事を診断いたします。

一口で申し上げますとご飯や、お酒をおいしく召し上がれる内容です。

おおよそ900キロカロリーと推定されます。

この中には、お酒と甘味が入ってないのでお酒1合、甘味少々が入ると更に300キロカロリーほど上乗せになります。

糖尿病交換表的には、おかずとなる表3に偏りがあります。糖尿病の方の表3は、2単位が

理想(夕食)ですが、9単位ほどあります。肉と魚、両方となると厳しいです。

外食で肉を召し上がる方は、朝と昼に表3を控えるのも一つの方法です。

冒頭で申し上げましたようにお酒や、ご飯がおいしい食事は、塩分が多いものです。

高血圧の方は、魚の煮物、漬物、梅干は控えましょう。

ハマグリのお吸い物は、魅力的なので汁の量を半分にして味わいましょう。

貝の旨みで調味料が少なくてもおいしくいただけるはずです。

コレステロールの高い方は、肉は赤身がいいでしょう。

糖尿病の方と同様に野菜やきのこ類など食物繊維の多いものをたっぷり召し上がって下さい。油を使用しないこのような食べ方は模範生ですね。

厳しい採点になりますが、75点と言うところでしょうか・・・・

          管理栄養士  小島 幸子