近年、日本でもかつては「肌色」と言われていた色が、現在では「ペールオレンジ」、日本語では「薄橙」にかわりました。
しかし、ボクはかつての肌色をずっと「クリーム色」と同じだと思っていました。
これはやっぱり、図工や美術などで顔を書くときに、黄色と白を混ぜて使っていたので肌色=黄色と白を混ぜた色。それがクリーム色となったんだと思います。
そして肌色とクリーム色が違うことに気づいたのも、つい最近です。
もっと言えば今では肌色は英語で、「ペールオレンジ」というので、今まで同じ色と思っていた「ベージュ」も肌色とは違うことを知りました。
現在、ボクはデザインの色をキーワードとして登録する仕事をしています。だから肌色、クリーム色、ベージュ、そして最近、服や衣装ケースなど日用品でよく使われる「アイボリー」の4つが並べないと違いが分かりません。
で、「肌色を使わない」という雰囲気になってきたので、ずっと肌色のものはベージュと言ってたんです。
そもそも、小学校の図工の時間。顔の色を塗るときに、ボクはずっと黄色と白の絵の具を混ぜて肌の色を出してました。これが僕の「肌色」の認識です。
やがてファッション関係などで使われていたベージュが、肌色と同じ色に見えたことから「肌の色が違う人もいるので、「肌色」という言葉は控えましょう」という社会の流れから、肌色のものはベージュと呼ぶようにしました。
そして肌色に近い色ということで、次に耳にしたのは「薄茶色」です。
たしか小学生の高学年だったときくらいに、クレヨンの肌色よりも日本人の肌は茶色が入っているからという話を聞いて日本人の肌が薄茶色と認識しました。
そしてここ10年くらいで登場したのが、「ペールオレンジ」という言葉です。日本人の肌を表す色は、「淡いオレンジ」と表現され、クレヨンなどでは「うすだいだい」と書かれています。
結局、かつての肌色はクリーム色でもベージュでも、薄茶色でもなかったそうで…。
最近のクレヨンには「薄紫色」という色が存在するそうです。
日本絵具クレヨン工業という団体のホームページを見たところ、16~20色の商品が主力のようで、ボクに馴染みがあった12色のクレヨンはありませんでした。
そもそも、「薄紫色」とはいつ、どんな時に使うのか?
とりあえず「薄紫色」を検索したところ、「ラベンダー(薄紫色)」というページを見つけました。部屋のインテリアなどでよく目にする「ラベンダー」をクレヨンに取り入れたようですね。
色の区別がつかないボクにとって、色の表現はどこまですればいいのか…。それもひとつ困るところです。
たとえば単純に青。青が薄くなれば水色というのがボクの色ですが、色を調べると青よりも少し薄い色は「空色」という言葉があります。
他にもえんじ色、ワインレッド、山吹色に藍色、エメラルドグリーンなど色を分けていくとキリがありません。
確かに色の名前一覧などに出てくる、「藍色鳩羽」や「蘇比」などを書いても誰も分かりません。いちおう色を付けようとコードを入れましたがアメブロでも表現できない色のようです。気になる方は「伝統色のいろは」というサイトで確かめてください。
しかし、山吹色や群青色、濃紺、深緑など一般的に使う色もたくさんあります。
その表現の境とはどこなのか?
松田聖子の「瑠璃色の地球」とか、アリスの代表曲、「君の瞳は10000ボルト」の歌いだしに出てくる「鳶色」など。
どこまで言えばいいのかも迷ってしまいます。
僕は大学駅伝も好きなので出雲、全日本、箱根の3大駅伝や女子大駅伝も見ます。この、大学駅伝で特に注目するのは、独特な色の表現です。
大学の襷やユニフォームの色を呼称されることが多く、有名なのは早稲田大学のエンジ、駒澤大学の藤色、山梨学院大学のプルシアンブルー(紺青)、神奈川大学のプラウドブルー(紫紺)などです。
アメブロには対応していない色なので、気になる方は調べてください。
色弱のボクから見れば、神奈川大学と山梨学院大学のユニフォームの色の区別は分かりません。日光の当たり具合によっては、どちらも「鮮やかな青」に見えます。
実際に駅伝をはじめ服に関する色などを書き出してみたところ、73色の名前が出てきました。
プラウドブルーやコバルトブルー、茶褐色にエメラルドグリーンなどとりあえず聞き覚えのある色です。
並べてみると確かに微妙に違いますが、これをバラバラに、離れた場所に置くと同じ色に見えてしまいます。
今後、ロゴの登録作業では指導員にこの表を指さしてもらって、色を教えてもらおうと思っています。