クラシックは「長い」? | みかづきくらげのカデンツァ 夏目恭宏のブログ

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ピアノ、音楽、音楽教育等に関する個人的見解を気の向くままに書いています。


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1日は24時間、うち私たちは音楽を聴くことにどれほどの時間を費やすことができるでしょうか。


この世界、10分前後の曲は当たり前、ソナタや組曲となれば2~30分を超え、交響曲や宗教曲となれば60分を超えるものも珍しくありません。ブルックナーやマーラーの交響曲ではひとつの楽章に30分以上かかるものもあります。ワーグナーのオペラは4~5時間、サティのヴェクサシオンは楽譜通り弾けば18時間、ケージのASLSPは639年の演奏時間が必要です。


この長さがクラシック音楽の高い高い敷居のひとつとなっていることは認めざるを得ません。


現代社会において、SNS上で視聴者が動画を注視する平均時間は44秒というではありませんか。インスタグラムの動画も上限は60秒となっています。それ以上長いと飽きちゃうのですね。ですからSNS上で音楽を発信しようとなると、各曲の要所要所短いサンプルを提示することになってしまいます(私もインスタグラムをやっております)


ただ、もう一つ道がありまして…


それは、1分以内に演奏が完了する音楽を発信すること、であります。これならば音楽の全体像を見ていただける可能性が少し広がるでしょうか。


なにより、クラシックは長いものばかりではないのだと、中には1分に満たないものもあるのだと、その短い時間のなかに凝縮された音楽の面白さを知っていただけるのではないかと思うわけです。


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ラテン系短曲(?)の宝庫、セルバンテス作曲のキューバ舞曲集から、個人的にもっともラテンを感じる一曲、スリーノックス。一瞬(37秒)です。



サティ作曲、いやらしい気取り屋の3つのワルツ~第2曲「彼の眼鏡」

妙なタイトルの曲ですが、ジムノペディのミニチュア版とでもいいたくなるような綺麗な曲です。57秒。



ゴドフスキー作曲、オルゴール

ピアノの高音域の魅力を活かした可愛らしい小品です。これはジャスト60秒でした。1分に収めるため若干早回しのオルゴールですが…



そよ風に舞う花びらのような小品、イベールのロマンス。「15のイマージュによる小組曲」の8曲目にあたります。シンプルな作りながら巧みな転調が印象的な美しい1曲です。最後の和音が収まりませんでした。5秒オーバー。


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アンコールに丁度よさそうな、出来るだけ珍しい作品を取り上げようと思います。ショパンのプレリュードばかりにならないよう😝まずは20曲を目標に。