秋の風情とポーランド | みかづきくらげのカデンツァ 夏目恭宏のブログ

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ピアノ、音楽、音楽教育等に関する個人的見解を気の向くままに書いています。


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まだ昼間の日差しが暑いとはいえ、朝夕の涼しげな風はもう秋の風情、ポーランドの夏はちょうどこんな気候で過ごしやすかっことを思い出します。


秋と名のつく音楽に秋の風情を感じることがあまりないのはどうしたことか。チャイコフスキーの10月はもう冬の音楽に聞こえるし、モシュコフスキのエチュード「秋に」もピアニスティックで気の利いた小品だけれど、どこが秋なの?と思う。それはそうだ、東欧の秋なんて皆もう厚手のコートを着込んでいるのだから。


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ポーランド土産で気に入っているものは色々ありますが、このバイオリンを模った時計はなかなかの趣きです。音は出ませんけれど。


首都ワルシャワから300キロ程にある古都クラクフ、そこからさらに85キロ程離れたザコパネという山岳地帯の屋台で見つけました。学生だった当時、値切って値切って3,000円くらいで買いました。


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広大なタトラ山脈を望み独自の文化を発展させてきたこの地方には、羊のミルクで作られたチーズが、さらには特有の民族音階があり、その影響はシマノフスキはじめ多くのポーランド人作曲家の作品から聴くことができます。


ドレミファソの「ファ」が♯で半音上がる、いわゆるリディア旋法はショパンのわりと初期のマズルカにも顕著です。さらには、シマノフスキの「マズルカ集 op.50」やマラフスキの「山岳地方の3つの小品」などを聴いてみるとよくわかると思います。それらは羊のスモークチーズをそのまま食べているようなクセの強い音楽です。このあたりになると好みは分かれるかもしれませんね。


そう考えるとショパンの旋法の扱いのうまさには感心させられます。


いわゆるポーランド的な音楽の裏の顔、それらを知ると、聞き慣れたショパンの音楽からも、きっと新しい発見があることでしょう。


羊のチーズも是非お試しを。




 


 

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