「メトロノーム」とのお付き合い | みかづきくらげのカデンツァ 夏目恭宏のブログ

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ピアノ、音楽、音楽教育等に関する個人的見解を気の向くままに書いています。


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俺、メトロノームに合わせてます!


ではなくて、


メトロノームが俺に合わせてる!?


と感じられる時が、

ごくごくたまのたまに、ある。



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それは細かい刻み練習の時ではなくて、1小節もしくはそれ以上を一拍で大きくカウントして練習している時にやってくる。


この感覚になったときは何をやっても全てが上手くいく。小節間、ないしはフレーズ間でどれだけルバートしたとしてもメトロノームのカチッという音は自分の拍頭にぴったりついてくる。なんて可愛い奴よ。


その時の曲というのは、大抵が丹念に譜読みをし、一音づつ時間をかけて仕上げたものだったりするから、ようやく努力が報われたかと感無量であると同時に、テンポ感覚というのがいかに音楽にとって重要であるのかを痛感する。



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G.ネイガウス


「悲しい産物ですが、この際メトロノームが役に立ちます。メトロノームを手にしなさい」 


この際というのは、


「非常に速く、不鮮明に弾くとします。すると全ては一緒くたになります」


「ネイガウスのピアノ講義」エレーナ・リヒテル 森松皓子 音楽之友社 より



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メトロノームを使った練習に僕は大いに賛成であります。


スローテンポからメトロノームを1づつ上げていく、これはきっと皆やっている。


ここにひとつ提出したいのだけれど、数値を順に上げていって 10 上がったら 5 戻ってみる。


例えば、60 から始めて 70 になったら、65 にもどるのである。なんならもっと戻ってもいい。で、75になったら 70 に、80 になったら 75 に。


この時、「うん、ゆっくりだな」と体感するはずで(しない場合はそもそものテンポが速すぎる、戻せ戻せ!)、この感覚を常に持ち合わせていたい。


この − 5 の余裕 こそが、各音への気配りとなり、音色、ルバートはじめ、思い通りの演奏への手がかりとなるんちゃうか。



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