みかづきくらげのカデンツァ 夏目恭宏のブログ

ピアノ、音楽、音楽教育等に関する個人的見解を気の向くままに書いています。


テーマ:
{04AABB61-3336-42CD-A48D-4F418997BA0F}


ピアノを弾く上で音階の練習は避けては通れないのだけれど、これを嫌う人が多いのがちょっと残念。

色々話を聞いて行くと、大抵…

ハ長調を右手、左手でそれぞれ弾き…と、ここまではよくて、両手で弾こうとした瞬間に混乱をきたし発狂し、挫折。。。

こんな感じらしい。


****


ハ長調から始めるからこうなる。

音楽の仕組みを理解するためには、ハ長調の音階から始めるのが分かりやすい。

♪ドレミファソラシド…順番に白い鍵盤を上がっていけばいいだけだから、そりゃそうだ。

ただ、実際にピアノを弾く、となるとハ長調は弾きにくい。

長さの異なる5本の指を全部白い鍵盤に充てがわなくてはいけないのだから、不自由がある。

特に長い234の指は手前に曲げてスタンバイしなくてはいけない。ひと昔前に蔓延していたハイフィンガーフォームの完成じゃないか。

そして、両手で弾く際には左右の運指にズレが生じるため頭の中が大変なことになる。これではピアノを始めたばかりの人が躓くのも当然。


****


では、実際に弾きやすい音階、人間の手にとって自然なフォームで弾ける音階というのは何か。

僕のオススメこれ。

◼︎ロ長調
{677CDEF5-16A2-4902-A65B-0C2B2A418613}

シから始まる音階。

こいつは素晴らしく扱いやすい。

5つある黒鍵を全て使うことになる。これが都合よい。234の長い指は黒鍵に充てがう。これで不自然に指を曲げることなく、なんなら真っ直ぐ伸ばしたまま弾ける。後は1の指で白鍵(ミとシ)を弾くだけ。

そして両手で弾く際、左右の手は比例して動く。
運指はこうなる。

{F8B47BB6-9C7E-44B2-940A-5FA6BB92F559}

これならメカニズムも理解しやすい。運指のズレもないので混乱することもない。

ロ長調から始たのならきっとストレスなく音階練習に入っていけると思う。

同様に変ニ長調変ト長調変イ長調ホ長調なども弾きやすい。

…ってショパンも言っている。


****


面白い曲がある。

ドビュッシーの12のエチュードの第1番。

曲はハ長調、左手の♪ドレミファソファミレから始まる。

{91629E88-38E9-46B0-A61B-9BA421FF0EE8}

でもすぐに「そんなのやめちまえ!」と右手が邪魔をしてくる。ここを聴いて笑わない人はいるだろうか。

{00574C94-FD98-4944-9B14-5EBD5DCFA4C2}

その後は案の定、臨時記号が沢山出てきて、変ハ長調!(実質ロ長調)、変イ長調へと転調する。
{A4325A3B-D2D3-459C-8DC6-58BD4E5A70CD}


最後は規則通りハ長調に戻ってくるのだけど、最後の最後、両手ユニゾンが物凄い勢いで音階を駆け上がって終わる、その音階がなんと変ニ長調ときたもんだ。

ハ長調の音階なんていらない!!

{C0CE8ECC-62A4-483F-AB8A-381B25CF6859}






というわけで、

さよならドビュッシーならぬ、
さよならハ長調。

でした。



夏目恭宏
Yasuhiro Natsume


☆ピアノに関する人気ブログランキングです
にほんブログ村 クラシックブログ ピアノへ
にほんブログ村




AD
いいね!した人  |  コメント(2)  |  リブログ(0)

夏目恭宏さんの読者になろう

ブログの更新情報が受け取れて、アクセスが簡単になります

AD

ブログをはじめる

たくさんの芸能人・有名人が
書いているAmebaブログを
無料で簡単にはじめることができます。

公式トップブロガーへ応募

多くの方にご紹介したいブログを
執筆する方を「公式トップブロガー」
として認定しております。

芸能人・有名人ブログを開設

Amebaブログでは、芸能人・有名人ブログを
ご希望される著名人の方/事務所様を
随時募集しております。