慈覚大師が開基したという岩角寺。

 

 

天台宗総本山である比叡山延暦寺の直末寺である。

 

 

寺が建つ山も岩角山と呼ばれ、山中のいたる所に花崗岩の巨石が露出している。

 

 

 

○寺号標

 

 

駐車場の脇の参道入口に立つ寺号標。

 

 

 

○石像

 

 

 

 

参道の脇には多くの石像が立っていた。

 

 

とりあえず、七福神の布袋様と恵比寿様。

 

 

 

○燈籠?

 

 

石段を跨ぐ門のようなこれ、何?

 

 

笠の下に火袋があるから、燈籠のような。

 

 

くぐる際は頭上高が低いので、頭をぶつけないように注意!

 

 

 

○石像

 

 

 

 

 

 

 

 

さらに多くの石像が。

 

 

ほんの一部だけど、上から七福神福禄寿、大日如来像、薬師如来像、本山開基の慈覚大師像。

 

 

 

○本堂

 

 

慈覚大師により開基されたのは851年。

 

 

その4年前、大師が唐より帰国の際海が荒れ難破しかけ、天を仰ぎ祈ったところ毘沙門天が現れ、無事帰国できたという。

 

 

 

 

額には、院号の「常光院」

 

 

大師は、毘沙門天の功徳を感じ、尊天像を彫り霊場に安置するため、諸国の行脚を続けられた。

 

 

この地を訪れた際忽然と尊天が現れ、ここを霊場と悟った大師は岩角山にこもり、開運毘沙門天を彫り当山を開基した。

 

 

現在の岩角寺は、火災で荒れ果てていた当山を、二本松藩主丹羽光重公が再興した。

 

 

 


近くにいた地元らしき人に「中に入れますか」と聞いたら、「どうぞどうぞ」と言われたので、この後図々しく内陣の前まで行き拝まさせていただいた。

 

 

 

○弁財天

 

 

外に出て、岩角山を散策することに。

 

 

まずは、己の心を映すとされる心の池に、浮かぶように立つ弁財天。

 

 

 

○案内板

 

 

岩角山に入る前にある案内板。

 

 

分かりづらいけど、山中にはいろいろなお堂や巨石、そしてその石に刻まれた西国三十三観音が点在する。

 

 

 

○仁王像

 

 

石段の両脇で睨みをきかす仁王像。

 

 

 

○金花水

 

 

金花水の由来は、夏場に水面に金粉をまいたような珍しい現象が、時折出現することから、江戸時代にはその名が付いていたとか。

 

 

東日本大震災後も、平成27年、28年と出現した。

 

 

 

○出世大黒天

 

 

安置される大黒天は、江戸j時代初期甲州の石工が彫り、行者がそれを背負い北海道を回国行脚後、明治30年この地に安置された。

 

 

その霊験あらたかとされ、今は公開許されず秘仏とされている。

 

 

 

○三面大黒天

 

 

○撫牛

 

 

撫牛は天満宮が有名だけどね。

 

 

旅の途中の慈覚大師が湿地帯に道を阻まれ、村人に牛を借り当山にやっと辿り着いたという。

 

 

牛を貸してくれた村人と背中に乗せてくれた牛に対して、感謝の気持ちを石に彫ったのだとされる・・・が、もちろんこの撫牛は昭和の時代に造られたもの。

 

 

 

○毘沙門堂

 

 

 

 

 

 

 

 

慈覚大師が刻んだとされる毘沙門天王が安置される毘沙門堂。

 

 

最初のお堂は1261年に建立されたが、現在のお堂は1862年建立とされる。

 

 

総欅造りにこの彫物、素晴らしいとしか言えない。

 

 

昔の職人は、いい仕事してるなぁ。

 

 

 

○千手観世音

 

 

分かりづらいけど、山中の巨岩には西国三十三観音が彫られている。

 

 

こっちの、昔の人は偉大だ!

 

 

 

○岩角稲荷

 

 

 

○那智堂

 

 

 

 

安置されているのは、紀州那智山青岸渡寺(西国33ヶ所 第1番札所)から分霊され安置された如意輪観世音菩薩。

 

 

現在のお堂は、1693年丹羽氏が一族祖先の慰霊祈願所として改修を加え築造されたもの。

 

 

300年以上歳月が経った建物なのに綺麗と思ったら、1年ほど前に大改修を終えたばかりみたい。

 

 

 

○抱きつき石

 

 

 

○天の岩戸

 

 

この岩が人の手を加えず自然にできたのなら、自然の偉大さを感じざるを得ない。

 

 

小さいけど、まさに天の岩戸開く・・・

 

 

○胎内くぐり

 

 

 

○奥の院

 

山頂に建つ奥の院の阿弥陀堂。

 

 

駒組建築法という古代建築法らしく、当山で最も古い(案内板には鎌倉時代と・・・)建築物とされる。

 

 

こちらも2年前に修復が落慶したばかり。

 

 

 

 

 

阿弥陀堂の前には、愛宕将軍地蔵が祀られる愛宕堂(左)と鐘楼が建つ。

 

 

 

 

 

梵鐘は、日本三鐘に数えられる名鐘の四面鐘。

 

 

その音は、清く爽やかにして余韻たおやか、遠く数キロ先に響きわたるのだとか。

 

 

 

○たたみ岩

 

 

慈覚大師が当山にこもり毘沙門天像を彫る際、この岩の上で座禅を組んだとされ、座禅岩との別名も。

 

 

 

○お堂

 

 

 

 

山を下って来ると、並び建つ三つの小さなお堂。

 

 

上は大日堂、下の右が白山堂、左が茶吉尼天。

 

 

 

○観音堂

 

 

 

 

1690年丹羽氏の霊夢のお告げにより、刻まれた養蚕観世音が安置される観音堂。

 

 

中には、蛇を手にする白い観音様。

 

 

蛇は、お蚕様の天敵ネズミを駆除してくれる。

 

 

 

○熊野堂

 

 

熊野大権現が祀られる熊野堂。

 

 

 

○抱き込み杉

 

 

 

○お寺メモ

所在地 福島県本宮市和田字東屋口84

宗  派 天台宗

山寺号 和田山 常光院 岩角寺

御本尊 聖観世音菩薩

その他 西国三十三観音分霊札所

      安達三十三観音打止霊場

 

 

○御朱印