もともと僕は20代の後半で福祉分野に入るまでは、

 

石油小売業(ガソリンスタンド)で仕事をしていた。

 

 

 大学時代にアルバイトとして入社してから、僕は

 

特別に車が好きだった訳でもなく、どちらかというと

 

商品をお客さまにオススメして、購入して頂くことに

 

楽しみを感じていて、次第に売り上げ額に応じて

 

手当として自分の給与に反映されることにやりがいを

 

見出していた。

 

 そんなことをしているうちに社員になり、5年ほどで

 

営業所の所長になり、一つの営業所の年間売上

 

が1億円規模の予算編成や実績の管理などの運営面、

 

アルバイトの教育など多くのことをやっていたのだ。

 

 そんな中で当時は働き方改革やブラック企業などと

 

いう言葉も無かった時代なので、アルバイトが少ない

 

時期などはスタッフが足りず、1ヶ月で休みが1日間

 

とか2日間くらいしか取れない時もあったり、朝7時に出勤

 

して、ずーっと接客などをしながら走り回り、夜も9時過ぎ

 

まで普通に働き、残業代はほんの少ししか出ていなかった。

 

 

 また、某地方都市の営業所に異動になって勤務をしていた

 

時には、お客さまのチンピラがスタッフにクレームを

 

言ってきたことへの対応や、そのボスである暴力団の

 

組長とのやり取りをするために組事務所に行ったり、

 

今では考えられない経験もしたのである。

 

 

 このことは、実は今の僕にとってとても大きな

 

経験となり、肝が据わっていると言われる理由

 

かもしれない。

 

 

 チンピラと言われる若い衆は、とにかく子どもの

 

ようにイチャモンをつけてくる。

 

 当時は当たり前のようにスタンド行われていた

 

灰皿の芳香剤入れサービスを、料が少ないと

 

やら、香りが気に食わないとやら、言いたい放題

 

で、特に僕ではなくアルバイトや一般の従業員に

 

文句をつけるのだ。

 

 それで当然ながらスタッフは僕を呼びにくるので、

 

僕はチンピラさんの話に耳を傾けつつ、あくまでも

 

無料サービスなので他のお客さまと同じ対応

 

しか出来ないことを伝えると、そのチンピラさんは

 

組事務所に帰ったら組長に告げ口をするのだ。

 

 そうしたら今度は組長のお出ましで、

 

「所長いるか?」とお店に来るのである。

 

 

 ただ、ここからが彼らの組織の強固な理由

 

だと感じたことなのだが、僕はその組長に

 

対しても、特別扱いをしない理由を話を

 

したのだが、それを聞いた組長は理解をし、

 

若い衆に対してこっぴどく叱ったのだ。

 

 

 そして、当時は所長といえどもまだ20代の半ばだった

 

僕に対して、「ご迷惑をお掛けして申し訳なかった!」

 

と、頭を下げたのである。

 

 それからは、その組長の車のメンテナンスを

 

頼まれることが多くなり、若い衆も何も

 

文句を言ってこなくなったのだ。

 

 

 ちなみに、よくヤクザ映画で見るような

 

光景と同じ、「仁義」と書かれた半紙が壁に

 

貼られ、アルミの灰皿が並んでいたこと

 

を今でも良く覚えている。

 

 そんなこんなで苫小牧で勤務をしていた

 

2年ほど、かなり過酷ではあったが、楽しい

 

体験だった。

 

 

 当時だって、休みもなく残業もまともに

 

もらえなかったら労基署に駆け込めば

 

それなりには対応をしてくれたのかもしれない

 

んですけどね。

 

 でも、今の僕があるのは、当時このような

 

経験をしたからこそ、多少のことではきついと

 

感じない精神力と、相手が誰であれ、思いを

 

きちんと伝えることが大切だということが身についた

 

のだと今となって感じることだ。

 

 

 先日テレビでやっていたのだが、現在会社など

 

を経営している経営者へのアンケートで、若い頃

 

に長時間労働や過酷な勤務を経験したか?との

 

問いに対して、ほぼ100%の社長がYes!と回答を

 

していた。

 

 

 これは偶然ではないだろう。

 

いまの僕も強く感じるのは、もしも自分が若い頃に

 

このような経験をせず、定時で働きしっかりと休暇を

 

とる生活でずーっと生きてきていたら、社長などという

 

役割は到底できていないと断言出来る。

 

 

 予期せぬことや突発的なことへの対応も

 

含め、社長になるとそもそも労基法などは適用されない

 

ので、勤務時間も休日も関係なく365日24時間全てに

 

おいて会社の責任を背負うのだから、運営上必要

 

であればみんなが休日を取っている日曜日や祝日

 

なども仕事をしたり、自宅でもメールチェックや

 

さまざまな方々とのやり取りをしたりするのは当たり前

 

になるのだから。

 

 

 だからこそ、自分の健康を管理するために時間を

 

使ったり、「考えて動き、考えて時間を上手に使う」

 

ことを身に着けなければいけないのだ。

 

 

 最後に一つだけ申し添えるが、だからといって

 

僕は自分の会社がブラック企業だと言われるのは

 

イヤなので、ピカピカのホワイト企業を目指している!笑

 

 

 なので、残念ながらうちの会社ではそのような体験は

 

出来ませんが!