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ご来訪ありがとうございます!
日本酒LOVE♡日本酒学講師・唎酒師の早坂久美です(^^)

 

  久留米の幻の漬物「やましお菜漬」を求めて


3月末に行った九州旅。


日本酒・食…とまわり、
各地でいろいろなものを購入したのですが、
自宅に帰り、荷物をあけてみたら…

お漬物がとんでもなく多かったという…(笑)

1/3がお漬け物でした…。

現地でしか買えないのでね…。

出発前から絶対購入したい!と狙っていたものがありました。
 

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やましお菜漬け
久留米市内の北部・北野町だけで作られる
“幻”と称される漬物だそうです。

何故 幻なのかというと、
原料となる「やましお菜(からしな菜の一種)」が
全国でも北野町でしか栽培されていないから。

旅行の行程を検討する際、いろいろ調べている中で、
料理芸人であるロバート馬場ちゃん
「やましを漬け」を求め訪問する記事を偶然見つけ、興味を持ちました。

やましお菜漬けとは
約300年前の江戸時代、筑後川が氾濫した際、上流で山崩れが起こり、
土砂とともに北野町に流れてきたのが「やましお菜」の種。
北野町の水はけが良い泥土質の土壌と、その流れ着いた種の相性が良く
町に自生し、以来、地域の農作物として栽培し続けたそうです。
大量生産の工場も完成。
栽培時期が10月~3月と冬に限られることも相まって、
冬の北野町でしか食せない“幻の漬物”として、地域の冬の名物に…。
しかしながら、かつて60人を超えた生産農家が、高齢化のため2人に減少。
加えて食品衛生法の改正で、やましお漬工場も去年閉鎖。
現在も地域の名物として、地道に守られている。

          NHK 知る人ぞ知る!"幻"の漬物「やましお漬」 ~福岡 久留米市~

 

JAや近隣スーパーでも扱っているようなのですが
出来れば加工場に伺いたいな…と調べた所、
何と!天吹酒造の蔵見学後、
昼酒を予定していた「酒蔵 松竹本店」から徒歩15分
これは行くっきゃないっしょ!!

 

  製造加工されている「大石金蔵商店」さんへ!

 

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ってコトで昼酒後、向かいました。
時間が押していたのでタクシー利用です。
 
大石金蔵商店
創業120年の老舗漬物店です。

年季の入った緑のビニール製垂れ幕、
何とも哀愁があります(^^)
 
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目指すはコレ!!
やましお菜漬け

 

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店内入ってすぐのトレーにありました。
※私がある分を買い占めてしまったので、
上記画像にやましお菜漬けは映ってません…(苦笑)

 

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店内にいらっしゃったおばあちゃま
オーナーの奥様なのでしょうか。
いろいろ教えてくれました。

 

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やわらかな物腰で、非常に品のある方でした(^^)
 

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もうイッチョ!
※撮影 Rさん  ありがとうー♡

 

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仙台に戻り、早速頂いてみました。
基本的には青菜を塩で一夜漬けしたシンプルな漬物ですが
唐辛子等も入っているのでピリッとした風味。
歯ごたえも良く、いつも食べている青菜に比較すると、
少しワイルドな風味、という表現がしっくり来るかな。

 

  地域に根付いた漬物文化は貴重です(^^)


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こちらも購入してきました。
蕾菜(つぼみな)

アブラナ科の一種で、からし菜の変種のようです。

 

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ツナとごま油で和えたのですがメチャ旨!!
食感も良いですね~(^^)

 

 

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道中 訪れたコチラの市場では…
 

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ひょうたん漬けを購入!

 

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食用に開発されたミニひょうたん(千成ひょうたん)をしば漬けにしたもの。
酸味がかなりあって、食感はカリカリ梅に近いです。
可愛い…♡

食品衛生法改正の兼ね合いで、地域で細々と作られてきたお漬物が
継続を断念したり…いろいろありますが
その土地に根付いた食材を活かした地域の漬物文化、
大事に守りたいですね。