昨年12月。
古川農業試験場にお邪魔し 「酒米」の話しを伺ってきました。

暮れも押し迫った12月26日…世間ではクリスマスも終わり、年越しに向け挨拶まわりをしたり、年内遂行すべき業務を片付けたり等 ワチャワチャと慌ただしい中 はた迷惑な話しですね…(苦笑)



実はワタクシ  こちらに足を踏み入れるのは初めて。
エントランスでは目下 県をあげて売り出し中である「だて正夢」の販促ツールが目をひきます。


お話しを聞かせてくださった作物育種部 主任研究員の遠藤貴司さん。宮城の酒米開発の第一線に関わっている方です。
撮影するタイミングが難しく、下を向いているショットになってしまいましたが、
かなりイケメン好青年な方でした。(って…本筋から外れておりますね。笑)

最初に申し上げておくと、具体的媒体の取材等があっての訪問ではありません。
個人的に“宮城の酒米事情”を知りたいという思いが募り、ある方を介し、ご紹介頂いた次第です。

てっきりロビーの打ち合わせテーブルでお話しを伺うと予想しておりましたが、奥のオフィスフロアまで通して頂き、しかも資料までご用意頂き じっくりお話しを伺う事ができました。ありがとうございます。。。。

宮城県を代表する酒造好適米として「蔵の華」がありますが、それ以降の育種状況、そして現在の取り組みなどなど 個人レベルで伺ったのにも関わらず、 非常に丁寧に教えてくださいました。
(レポート用紙3ページに渡ってのメモが ビッシリ!!)

酒米の開発は交配から始まって10年もの歳月がかかるそう。
1段階目は分析表ベースでの評価、
2段階目は100㎏スケールでの検査(岩手県工業技術センターの設備)、
3段階目で初めて蔵元に持ち込み、10㎏の小仕込みによる醸造試験が行われ、タンクレベルでの評価が行われるとのこと。

最終的には酒造適正としてOKか、栽培適正としてOKかの両面から行政判断による実用化を検討し、そこから2~3年かけて初めて商品化という流れになります。



現在進行中の酒造好適米も見せて頂きました。
(※黒トレーに貼ってある銘柄は無関係です)



お話しを伺って感じたのは“育種”から見る酒米と、醸造の観点から見る酒米には少し
違いがあるということ。
ただ最終的なゴールは“品質の高い日本酒を造る”こと。その目標に向かい、各所で
情報共有を図りながら推進しているのが 非常によくわかりました。

平成27年からは東北農政局が旗振りをする“東北・日本酒テロワール・プロジェクト”が始動。
昨年2月には「酒米生産振興セミナー」が開催され、秋田「新政」の社長 佐藤祐輔氏が事例紹介を行っています。
その様子はお仕事用ブログに書いていますので 下記参照
▷▷▷ 東北酒米生産振興セミナー


今後、地域独自に開発された酒米の動きはもっともっと活発になるだろうし、東北は“米どころ” 。言ってみればこの流れは必然かと思います。

現在 進行中である、新しい酒造好適米のデビュー 待ち遠しいですね。
継続して 酒米のことを学んでいきたいと思っています。