連載【国立北口 探検隊 #13 黄色い鳥器店】
「ガシャン!」
年に1回くらいは食器を割ることがありますよね。お酒が好きな人だと、もう少し頻度は高いかも知れません。
割れてしまったのはお気に入りのコーヒーカップかも知れませんし、使い勝手の良かったお皿かも知れません。ともあれ、覆水盆に返らず。過ぎたことをクヨクヨしていても始まりません。春は別れと出会いの季節。新しいお気に入りを探しに、くにきたに向かいましょう。
線路沿いを立川方面に3分。卓球専門店「多摩スポーツ」の2階が今回ご紹介する「黄色い鳥器店」さんです。外階段を上り、店内へ入りましょう。
明るい店内には陶芸の器を中心に、網かごや木のさじ、アクセサリーや絵ハガキ。店主の高橋さんが「ピンときた」作家さんの作品が並びます。品数が多いのに、統一感のあるこの店内。それはきっとこの「ピンときた」がキーポイント!
緑茶をいただきながらお話を伺っていると、徐々にではありますが、その理由が垣間見えてきました。印象に残った言葉と写真でお送りします。
「自分のお店にしかないものを扱いたい」
黄色い鳥器店には遠くからのお客さんも訪れるとのこと。日本国内だけではなく、海外の方も見えると言うから驚きです。その理由は簡単、このお店でないと出会えない作品があるからとのお話。
ふむふむと納得する一方、「そういった作品、そもそもどこから見つけてくるのかな?」と言う単純な疑問が浮かんできました。
「誠実な人が作った作品は、誠実な作品になる」
長らく器の業界にいた高橋さん、ご自身が制作を学んでいた時期もあり、多くの作家さんと交流があります。その繋がりから、新たな作家さんとの出会いがあるとのこと。
作家の持つ誠実さは、その作品にも反映される。これってモノに関わらず、文章や音楽にも通じるところがありそうです。
「自分の目で見て判断する」
通販は行わず、店頭販売のみを行う理由は「作品をちゃんと手に取って、自分の目で見て欲しいから」。時々地方に出かけては、自分が見て気に入ったもの、お店に置きたいと思ったものを買ってくるのだとか。
今回の探検隊、正直、個々の作品の価値を完全に理解するには至りませんでした。が、お店全体に漂う心地よさ、その理由は少しだけわかった気がします。
器が好きな人も、ちょっとだけ興味がある人も、全然わからない人も。どんな人も居心地よく感じられる、大きい器の、ではなく、器の大きいお店です。
黄色い鳥器店
〒186-0001 東京都国立市北 1-12-2 2F
TEL 042-537-8502
【営業日】
12:00~19:00
月曜・火曜定休
<書いている人>
自称うぉーりー。
国立うまれの国立育ち、と見せかけた国分寺うまれ。
北口育ちにはありがちな、国立×国分寺のハイブリッド。
国境はめったに飛び越えないが、市境は毎日飛び越える。
北口エリアで探してください。
協力 くにきたべーす
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※連載【国立北口 探検隊】は毎月20日掲載予定です。お楽しみに!
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