今回は輸血に関して説明したいと思います。


顎矯正手術という骨切り手術を行う場合、

骨を大きなパーツで切っていくので、

切離面からある程度の出血があります。

エラやおとがいの骨切りなどに比べると

出血は多くなりがちです。


出血が多くなると、

血圧が保てなくなったり脈が早くなったりと

バイタルサインが崩れだします。


顎矯正手術を手がけている多くの病院や

クリニックでは、手術の34週間前に自己血を取って

それを手術の時に使用したり、

日赤が献血で集めている濃縮赤血球を取り寄せて

使用しているのが現状かと思います。


東京美容外科赤坂院ではそれとは違う方法で

手術の際の出血に備えています。

手術当日麻酔がかかった後に、

自己血を貯血しています。

瀉血した状態で手術を行うと、

手術の際にでる血液は薄まったものが出ていきます。

赤血球などその他の血液成分のロスを

最小限に抑えることができます。

手術の終わり頃に、朝貯血した血液を

身体に戻して手術を終了します。

この血液は全血なので赤血球のみならず

凝固系の血を固める効果も強く、

術後の出血を抑えるのにも一役かってくれます。


この方法は心臓血管外科の分野で

よく行われている方法です。

この方法を顎矯正手術にも応用して

手術の出血に備えています。


実際手術中の出血量は200ml前後です。

貯血量は400mlなので、十分な量の血液を確保して

手術に臨んでいることになります。


もちろん、不測の事態に備えて

日赤とも連携をとって必要に応じて

濃縮赤血球を取り寄せられるよう

準備を整えてあります。


この自己血を取るときの針が太いのが

採取の際の欠点であります。

当院では麻酔がかかった後に採取なので、

痛みが無い状態で貯血ができるのも、

patient firstな方法と考えています。