入院への流れ。 | kuniのブログ

kuniのブログ

ブログの説明を入力します。

13日の昼に母親のPCR検査の陰性判定が出て、入院中の買い出しの件も福祉課の方が協力して下さる事になり、受け入れてもらえる病院へ連絡を入れて入院の時間を決める。


入院する病院は車で30分程、保健所の方が具合が悪ければこちらから迎えに行き病院までお送りますよ、との申し出があったのだけれど、幸いにもその時間は熱が下がっていたのでお礼を言って自分の車で行く事にする。


職員の方が入院専用の駐車場へと案内して下さり、そこから少し歩いて病院まで行くのだけれど、陽性確定者なので職員の方のすぐ後ろをヅカヅカと歩く訳にも行かず、5mくらい離れて付いて行く。


案内されたのは、病院の裏口で業者さんが病院への資材?!の納入口横の入口。


しばらく、歩いて係の方がドアを開きここから看護師が案内しますと言われる。

そこに立っておられたのは、ナイロン性の簡易的な防護服を着て手にはゴム手袋、フェイスシールドの装備の看護師さん。


エレベーターまで案内されて最上階へ、一つ目のドアを開けて入ると普通の病棟だったのだけれど、次のドアには黄色のテープの囲いがあり、準○○?!エリア的な表示があり右手にある廊下への入り口はビニールで塞いであり、次のドアを開けて入るとテープは赤になり要感染?!だったか忘れたけれど、いわゆるレッドゾーンですよという喚起がしてある。


そのエリアの廊下を進むと右手にナースステーションがあるのだが、ここももちろんビニールで塞いであり、2枚のビニールの真ん中が開くようになっていてそこから出入りするようになっている。


案内してくれる看護師さんの声は明るく、こちらですっと言ってくれるのだけど、ここまで全てエレベーターのボタンを押すのもドアも開くのも看護師がやってくれるのを感じて自分は余計なところには一切触れてはいけないのだというのを悟る。


ドアを開く度に、感染対策のビニールシートが風圧で揺れ、横を歩くとまたカサカサと揺れる、その音以外の音がしないくらい病棟が静まりかえっていて、うっすらと恐怖を感じる。


途中からこれは映画のセットなのではないかという感覚になりフィクションの世界に迷い込んだような気持ちなる。

7日間熱でうなされていたのもあるのだろうけれど、ものすごい圧迫感で思考が追いつかない感じで、圧倒的な視覚で現実を突きつけられて、コロナウィルスに感染したんだなっと改めて自分の立場を再確認した。


そこそこメンタル面は強い方だと自負しているのだが、この時ばかりはひさびさに心が折れそうになった。


部屋に案内されてからすぐに看護師さんか、皆さん元気になって退院されていかれますので大丈夫ですよ!という言葉には随分と救われた。


案内された部屋は、まさかの4人部屋、てっきり一人部屋だと思っていたのだけれど、感染者が多数になればそんな悠長な事はしてられないはなっと納得。


4人部屋には3つのベットが置いてあり、実質は3人部屋。


あまり密にならないような配慮なのか、それほど病床が逼迫してないからなのかは分からないが、全員陽性者なのだからそれほど気を使う事も無いだろう。


入院に関する注意事項の説明を受けて、それを受託したサインを済ましてしばらく休んでいると、看護師さんがこられて採血をされて、CTを撮りますのでこちらにと案内されて部屋を出てドアを開けると車椅子が見えたので、まさか自分が乗るとは思って無かったのに、こちらにと言われビックリした。


その車椅子は、防護服の生地のようなモノでスッポリと覆われていて、看護師さんがファスナーを開けられて、気を付けてこちらにどうぞと言われる。

一瞬理解出来なくて狼狽えながらも車椅子に座るとしっかりとファスナーを閉められて、視界は前方に設けられた15センチ四方の透明なビニールの窓だけ。


そこに回り込んで、その窓から看護師さんが大丈夫ですか?と言われるのだけれども、大丈夫か?大丈夫でないか?で言えば狼狽えるてるので大丈夫ではないけれど、大丈夫ですと言う他無かった。


CTを撮り終えてから、その厳重な対策がCT検査の機械がある1階病棟が一般病棟だという事での対策だったのだ理解出来たのだけれど、言ってくれないとこれもなかなかメンタル的にしんどいモノだった。


部屋に帰りしばらくすると治療の説明があり、2種類の点滴を行う。


一つはステロイド、もう一つは対コロナウィルスのモノで、この薬を使用してからは重篤化する患者さんが少なくなったのですよっという看護師さん言葉を聞いて、もの凄い安堵を感じた。


点滴の前に、コロナの典型的症状である息苦しさはあるかと問われて、少し感じる事を伝えるとパルスオキシメーターを人差し指にはめて酸素飽和度を測る。


数値が90台前半だったので、両方の鼻の穴に入れる簡易的な塩ビのチュープで酸素吸入をする。


それをしながら、再度パルスオキシメーターで数値を測ると90台後半に上がっていた。


その後、この酸素吸入は点滴と同じ5日間続ける事になる。


点滴をする前ぐらいからじわじわと熱が上がり始めていて点滴が終わりしばらくすると、さらに熱は上がり39.5度になった。


多分、コロナウィルスとの最終決戦だったのだろう?

夜中に目が覚めると衣服と布団が汗でびっしょりと濡れていたので着替えて、敷き布団には持って来たタオルをひいて寝た。

2時間ほどでまた目が覚めて、さっきよりも汗が出ていて着布団までびっしょりで、震えながらナースコールをして敷き布団と着布団両方を取り替えてもらった。


コロナの症状のピークはその夜だったようで、その日を含めて5日間の点滴治療を受けて容態は安定、その間も含めて退院するまで熱は一度も37度台にはならなかった。


規定でその後72時間(3日間)安定していれば退院という事で、その条件をクリアーして9日間目の21日に退院出来た。