さてと、セッティングのお話を
今回のエンジンは
TOMEI2.2LストローカーKIT
HKS GTⅢ-RSタービン
BLITZ インタークラー
800ccのフューエルUPグレード
を、装着させていただいております。
セッティングを始めていきました。
サクション径を拡大したので
エアフロMAPのスケーリングと
インジェクターサイズも大きくなったので
変更しなおしてからスタート!!
早速、低負荷域から煮詰めていき
中回転、高回転域までじっくりマッピングしていきました。
今回、初めてのECUTEK
今まで、F-CONシリーズなどばかり使って
セッティングしていたのですが
近年、フラッシュエディターなどの
純正書き換えを使う頻度が増えてきました。
ECUTEKは、リアルタイムなログが見れるのはもちろん
驚いたのが...
マップトレース機能があります。
フリーソフトのセッティングツールには無い機能です。
セッティングする人間には、最高にありがたいのであります!!
で、今回気になるセッティングですが...
低中速域は中々勇ましい感じに仕上がりました。
が...
マフラーの口径が細く尚且つGTⅢの排気側サイズが
2.2Lのエンジンには厳しく高回転域のブーストがタレてきます。
ブーストを上げても、行けそうな点火タイミングにしても
ノックが出てしまいますので
タービン風量の限界と
排圧の上昇によるものと考えます。
たまに、
根拠の無い理由でセッティングする人を見ますが...
根拠の無い無理なブースト値やA/F値
直ぐには壊れないにしても...短命になるのは必至です!!
1戦だけ持てばいいレーシングカーじゃ無いんだから...
という、事で?!
しっかり、馬力とマージンを配慮したセッティングをした結果
GTⅢ-RSは、2Lエンジンを想定して
高次元でセットアップしたタービンだと思います。
ノーマルエンジンには恐らく
最強なタービンですね!!
しかし!!
2.2Lでも結果は出しますよ!!
TCF(ティシィファクター)1.000でも
378.2馬力 トルク51K!!
ん??
あまり出てなくね??
と、思われますが...
ロス馬力の補正係数を掛けて無いからです!!
そもそも...
ダイナパックはホイールタイヤを外して計測するので
ロス馬力は計算できないのです。
(ロス馬力とはミッションやプロペラシャフト、デフ、ドライブシャフト、ホイールタイヤ等で損失している馬力の事です。)
なので、
ローラーシャーシの場合だと
アクセル全開の後、
暫くの時間ニュートラル状態のまま放置します。
これは、ロス馬力を計測しているのです。
ダイナパックの場合は
ロス馬力が測れないので
エンジン出力の何%かがロス出力として
吸収されているだろうという考えのもと
掛け算で推測するのがTCF(ティシィファクター)です。
しかし、ロス馬力が多いはずの高回転も、
ロス馬力の少ない低回転も一定比率で算出されてしまうため
正確ではありません。
なので、あくまでも参考程度に
巷でよく見るインプレッサ系のTCFを当てはめると
436馬力 トルク59K!!
ちなみに、TCF1.20にしているお店さんもあるようで...
TCF1.2にしたら...
450馬力 トルク62K...
正直、この数値は本当に参考程度にしておいてくださいね。
最大トルクが4000回転!!
これは、コーナーの立ち上がり...
ビンビンですよ!!
昨日は、弊社の走行会があって
シェイクダウンした時の
弊社契約ドライバー様からも高評価をいただき
オーナー様にも満足いただけて
ホッ、としております(汗)
と、言うことで
パワー系の事なら
是非、ご相談くださいね!!