「訓読家庭教会」への招待 | 親と子の訓読家庭教会

親と子の訓読家庭教会

後天時代に於ける子女教育を考える

去年の終わりから、顕進様は自らのスタッフの婦人や子供達を集めてお話をしてくださることが幾度もありました。そこで幾つものGPFの成功と摂理の流れをスタッフの家族に聞かせてくださいました。そして、彼らの夫や父親がどんなに重要な仕事をしているかを婦人と子供達に説明して下さいました。


顕進様はその話の中で、GPFの摂理と共に、それぞれの祝福中心家庭が、その責任分担を全うすることがいかに大切かという事を説明され、その為の「訓読家庭教会」こそが、御父母様が我々に下さった最終的神様の摂理的方向性であることを何度も明言されました。そして、現在の教会組織において「訓読家庭教会」があまり進められていない事を嘆かれながら、我々スタッフの家庭でもっと「訓読家庭教会」を進めて行くように励まされ、これからは責任者達も含めて、我々の家族だけでなく全ての個人個人の信仰生活が、全部明らかになる「正午定着」の時代が来るであろう事も何度も語られました。


そのなかで、私が気が付いた内容の一つを紹介します。ご存知の様に、家庭教会を日本語ではホームチャーチと訳します。しかし顕進様はホームチャーチではなく、ファミリーチャーチと言われるのです。確かに、アメリカではそれぞれの統一教会支部を地域ごとにOOファミリーチャーチと呼んで久しいのですが、それとは違った意味で使われています。英語ではホーム(Home)と言うと、時にはハウス(House)という意味合いも含んでいますが、ファミリー(Family)と言う場合には、より「家族」と意味合いが強くなり、時には親戚縁者も含まれてきます。



「訓読家庭教会」と言う言葉自体は本来お父様が与えられた言葉ですそして顕進様が「訓読家庭教会」の話をされる場合は、時に地域の為の奉仕活動も話されますので、お父様が特に80年代にいつも話された地域伝道の為のホームチャーチと似ています。更に夫婦・親子でやる事の重要性や親子三代の伝統の話をされる内容は、お父様が特に90年代に我々によく話された氏族メシアの摂理的意義も含んでいると思えます。そして、創造原理を中心とした本来の神中心の家庭を建設するお話の内容は、お父様の語られる後天時代における祝福中心家庭の話そのものです。



と言うことは顕進様の言われる「訓読家庭教会」は、色々な摂理的内容が総合されているもので、ただ機械的に毎朝訓読をするだけの、厳格な祝福家庭という様な単純なものではない事が解ってきます。ただそのなかでも、最低限ハッキリしている事は、顕進様が「訓読家庭教会」の話されるは時は、いつも我々祝福中心家庭の本来の責任分担の遂行と、その為の一人ひとりの霊的成長の重要性を訴えられるという事です。


それでは、霊的成長をする家庭というのはどの様な家庭を言うのでしょうか。顕進様の話を聞くと、ただ単に原理と父母様を信じて祝福を受けただけは本来の祝福中心家庭としての責任分担を果たしていない事になりますし、ただ外的にだけ礼拝に参加したり、献金活動や伝道活動をするだけでも足りないという事になります。


どの様な家庭が霊的に成長出来る家庭かという事に関しては、色々な意見があるでしょう。しかし、そこで私は一つの目安(基準)として、夫婦親子で内的・精神的会話が出来る事をあげます。勿論、家族内で神様や御父母様の話とか、御言や教会の話が既に出来ている事に越したことはありません。しかしそれらも、強制的に又は条件的にやっていても成長できませんし、そんな事では子供達もついてはきません。ですからその基本条件として、神様や原理や教会の話に限らず、何でも最低内的で精神的な会話や相談が、自由に出来る家庭内の霊的風意気がある事が、霊的に成長出来る家庭の最前提だと思うのです。そして、家族のなかでその様な内的な話が出来る事自体が、祝福中心家庭と他の一般家庭との根本的違いの一つにならないといけないと思います。


その様に言われると、私達は自分達の親からはその様な内的話をしてもらったことがないと言われる方もいるかもしれません。しかし、それだからこそ、私達の伝道活動や教会生活が、家庭出発前の準備期間として与えられたのではないでしょうか。更に、我々の生活概念の中に、家庭の中に仕事の話を持ち込まないのが、良い親の姿というのもあるかもしれません。もしそうならば、我々はこれから考えを変えて、家庭こそが神と神の御旨の最前線と考えなければならないでしょう。これは我々親の成長の為だけでなく、子供達の為でもあります。なぜならば、祝福子女を育てる責任は教会だけにあるのではなく、これからはむしろそれぞれの親が、生きた手本を見せながら子供を育てる時代になって来るからです。ということで、次の回から、子供との会話について書いてみようと思います。(つづく)