今こそ農業改革の好機 | 橘 白扇 のひとりごと

今こそ農業改革の好機

金融危機、食の安全に対する信頼の崩壊。今こそ国内農業再生の絶好機。

金融危機は何年か、何十年かのサイクルで規模の大小を問わず訪れるものと

考えたほうが良い。

前回のバブル崩壊は外需にたよることにより脱出ができたが、今回の金融危機

、次の危機に対処するためには、内需を図るしか道は無い。

ときあたかも、輸入食品に対する信頼がゆらいでおり、国内の食料産業に、

特に農業に追い風となっている。

 食料自給率を改善し、安心安全な野菜を供給するための農業改革がいま求め

られている。

 農林水産省、JAのくびきから農業を開放し、新たな農業を構築する時期が

到来している。

 特殊法人か一般法人かは別として、大規模農業法人の設立を図り、農地の大

規模化、遊休農地の削減を推し進めるべきことが必要であろう。

 アメリカのように広大な農地を大型の耕作機械を使って割安な野菜生産して

いる国に値段で対抗するためにも、高品質の野菜、果物を生産するためにも、

小規模の既存農業では対処不能である。

JAは本来農家のためであった筈が、自らの組織の利益を中心とする発想に

堕落している。小規模農家にまで1年にいったい何回つかうのかと言った農業

用耕作機械を売りつけ、お金を貸付ている。

 規模を大きくすれば、耕作用機械の台数を減らす事がてきるのは自明の審理

であろう。

 農水省は現場を知らない役人の巣窟と化し、長期的視点が必要な脳性を

猫の目のように、朝令暮改し、食料をおもちゃにしている感を拭い去る事は

できない。

 輸出に頼らないで金融危機を脱出するため、将来の食の安全、安心のため

今こそ農政改革の好機が到来している。