HSPにあまり向かない仕事とは。 | HSP2.0・育成者、支援者、サポート者のための〜非認知能力アップ実現のためのポリヴェーガル理論理解

HSP2.0・育成者、支援者、サポート者のための〜非認知能力アップ実現のためのポリヴェーガル理論理解

敏感、繊細、感受性の高いHSP(highly sensitive person)が、生まれ持った感性と強みを仕事に活かして生きていくことをサポート。
日本で最初にHSPとポリヴェーガル理論を結びつけ、生きづらさは自律神経系のケアで解消できることを説いている。

 HSP/HSC プロデューサー、国家資格キャリアコンサルタント皆川公美子です。
 
前々回くらいに『HSPにできない仕事』というのをテーマにすると

書きました。

 

今日はそのことについて私のセッションでの実感をもとにした

記事を書かせていただこうと思います。

(脳科学のエビデンスをもとにしているとか、数字を明らかにできるとか

そういうことではないこと、わたしのところへきてくださるHSPさんが全員ではないことを

さきにお断りして、できるだけ恣意的な決めつけでないところで書ければと願っています)
 
 

 

HSPさんでセッションを受けにきてくださる方で

ひとつだけ目立って多い職業というのがあります。

 

 

看護師さん・医療従事者の方達の職場のお悩み

 
お悩みごとはもちろん様々なのですが、以下のようなことが話題にあがることが

 

とても多いです。

 

人の生死にかかわる重大な緊張感のなかに毎日いるのが神経がもたない

→感受性が強い・人より深く感じとる一面

 

・ほんとうに人をサポートしたいと願って職についたが、時間に追われて業務をこなすのが

精一杯で人の心には逆に遠い現場であると感じるのがつらい

→平和で良心的、奉仕の欲求が強い

 

・身体の一部分にアプローチ・対症療法で全体を見ない西洋医療のなかにいるのがつらい

→洞察力があり、現在の医療を俯瞰的に見て、いろいろと勉強したり知識が多い

 

 

・職場で自分の繊細性が理解されなくてつらい

→自分の感覚の繊細さをいけないもの、悪いもの、弱いものとして捉えている

 

 

・人の気持ちがわかりすぎてしまうので、同僚の要求(気持ちのうえでの)にこたえているとどこまでもハードになり身体がもたない

→境界線の問題があり、自分を守ることができにくい

 


 

医療の現場というのは、生死と隣り合わせで常にいるということは

ある程度「生死」に対して鈍感でないと身が持ちません。

 

テレビドラマでやっているように

ひとりひとりの患者さんに寄り添いすぎて心までも一喜一憂するようなことになると

心身をすり減らすことになっていきます。

あれば、あくまでドラマ!なんですよねw

 

もちろん看護師さんはそういう現場にプライベートな自分全身で対応するのではなく

職業上の技術を使って対応するところがほとんどだと思いますが

それでも看病・世話や献身というジャンルには、愛情 共感 という心のうごきも必要です。

みなさま他人に奉仕したいという純粋な気持ちで医療現場に入っていかれたのだと思います。

けれど長く続く職であるためには

「持続可能な自分」でいられることが必須条件です。

 

 

HSPにとって決してできない仕事ではないと思いますが

 

そういった、人の苦しみが大きい現場

=救命医療の現場や

=血が大量に流れることをいつも目にする現場

=難病患者・不治の病の病棟

 

は 深く感じとる神経系のHSPにはハードかもしれません。

 

・・・・
(FBにて後日わたしは看護師が天職だったよ!というコメントをいただきました。

ご本人にお願いして追記・転載させていただきます。8月8日皆川)
 

私は、看護師は私にとっては天職だと今も思っている1人です🥰

外科・消化器内科(急性期と慢性期、終末期までもが混合)の、なかなかハードな病棟でしたが、周りの先輩方と同期の仲間が私の繊細な部分を否定せず受け入れてくれながら育ててくれていたんだなぁと感じます。

私は共感>洞察なので、共感し過ぎてしんどい部分もありながら、今思えば、共感が強いからこそ発揮出来た力も沢山あったと思います😊🍀

“業務に追われながら、いかにやりたい看護をやるか!時間を作りだすか!小さな幸せを見つけるか!”に注力しながら、納得のいかないことは、納得のいくまでとことん突き詰める!!

話す!伝える!

全員に解ってもらうことは不可能だけれど、数人でも一人でも解ってくれている(この表現が正しいかは悩みながら他にうまく見つけられずすみません…)ということもまた、大きな心の支えだった気がします。

周りの環境はやはり大きいのかもしれないですね✨

私は恵まれていたんだなぁと感じます🌸

病棟から離れ、訪問看護に出会った時は、その時間をみっちり一人の方と関われるので嬉しくなったのもすごく覚えています😊

自分に合った働き方や環境を見つけていけると、きっと看護職は多くのHSPにとって天職にもなると信じていたいです✨✨✨

(でもそれはきっと、看護師に限らず、なんでしょうね😊😊😊)

さとうまつおか恵美子さんより

 

 

 

 

 

営業職は向いていないか

 

HSPは営業職には向いていないとよく言われます。

それは本当でしょうか?

少なくともわたしのまわりには営業が超うまいHSPさんがいます。

人の気持ちやニーズを汲み取ることが得意で

それをお客様とのコミュニケーションに自然なかたちで反映させている人たちです。

 

営業については条件付き の項目です。

 

・ステレオタイプな古い世間イメージよろしく

体育会系で

ノルマがきつく

上司から罵声をあびるような

半澤直樹の世界!?というようなところも現実にまだあるのでしょう。

そこではやはり難しいかもしれません。

 

 

ですが、新しい企業・ベンチャーなどには

そうでないところもいっぱいあります。

もちろん仕事は結果がすべてなので

別にできなくてもいいじゃん、という気構えではやはり就業は難しいかもしれない。

ですが 

 

会社のメンタリティを選ぶ、という考えはいかがでしょう。

 

会社のあり方は

経営者の意図が色濃く反映されますので

経営者の書いたものやYouTube・ブログなど

チェックできるものがある場合は見てみましょう。

 

HSPさんがチェックすべきは
・柔軟にものを考えることができる、コミュニケーションに重きをおいたカラーがあるか

・社員がものを言えたり、アイデアを出せたり、仕事のなかでの対等性があるか

・経営者のビジョンは納得のいくものか

 

 

 

HSPはペースが守れない、環境が騒々しすぎる仕事は不向き。

 

HSPは自分のペースで仕事ができる、ということがとても重要です。

 

会社であっても

自営であっても

 

他者のスケジュールやご機嫌に振り回されず

もくもくと仕事ができるようなことがあると

ペースが守れて楽な人が多いです。

 

今テレワークが多くなって家からでないことが多くなりましたが

「まったくなんの不都合もないわ」というHSPさんのなんと多いこと!!笑

 

聴覚や触覚、嗅覚に敏感性のあるかたは

お気に入りのお茶や

静かな空間

昨日買ってきたお花がある部屋

で仕事できたら最高ですね。

 

 

 

 

なかにはマルチポテンシャライト(この記事参照

人と関わるのが大好きな傾向のあるHSEさんもいて

一概にひとりで仕事するのがいい、とは言えません。

 

 

 

 

経営者・起業に向いている人もいる〜HSP洞察系が特に

 

不向き、の記事の主旨とははずれますが

アーロン博士のドキュメンタリー映画「sensitive~untold story」のなかにも

HSPの経営者がでてきます。


HSPで洞察系である一群は、

 

ものごとを俯瞰目線でとらえ

事実と事実の関連や

物事の背景や

そこに隠れている本質論を導き出すのが特技だったりします。

 

経営も

おひとりさま起業も

 

自分のやりたいこと

✖️

強みや才能

✖️

お客様のニーズ

 

で社会への架け橋を創造していきますので

ものごとの関連性を冷静に見ることが

必須です。

 

 

洞察の方は上記が比較的得意なので

(共感の方のアプローチも上記ができますが)
 

 

経営者に向いている方もいます。

 

ただ、競争がきらい、という方がほとんどですので

 

他人がやっていないビジネス
=ブルーオーシャン(競合が少ないビジネスのこと)
であるということが必須だと思います。

 

 

・・・・・・・・・・・
 
日本では適性=いかに役にたつか という視点で物事を見ることが大多数です。

働くときはそこをお金にかえるのですから当たり前といえば当たり前です。

 

でもこれがやりたい!という分野や専門でないと

決して続きません。

自分の熱量のある場所を学校教育で発掘してもらう期間が抜け落ちています。

 

(欧米では子どもたちのやりたいこと・好きなことを引き出すのが

教育の目的であることも多い)

 

だったら、自分で発掘していきましょう。

 

自分がやらなかったら後悔することはなんでしょう。

 

やりたいことが適職になっていく、ということだって

ありまっする!( ´ ▽ ` )

 

 

 

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