まったく失礼な話だけど、ときどきカン違いをする。
とっくに「亡くなっている」と思った人の、訃報をきいたりする。
最近でいえば、山口洋子さん。
たしか5年ほど前に亡くなっていたはず。
と、思っていた。
山口さんに限らない。
死んだはずだぜお富さん的に、俳優さんが登場したりする。
えええっ。と、ネットで調べると、確かに存命中。
アブナイ、アブナイ。
アブナイ私。
山口さんといえば、山口淑子さんも亡くなった。
李香蘭時代の映画を見たことがある。
この人はやはり日本の人だなあと思ったのは、その脚だった。
少し曲がったその形は、祖母や母の脚と似ていた。
ああ、日本の懐かしい脚。
それにしても美しい人だった。
美しい話し方をする人だった。
こうして二人の山口さんは、天国に召された。
想像もできないような、時代の荒波に、もまれ、沈み、泳ぎ。
広い河を渡りきったのだなあ。
お疲れさまでした。
そしてブラボー!
このブラボーって言葉、どうもスキになれないけど、日本語でこれに近い言葉ってないんだな。
おめでとう、でもないし、やったね、でもないし。
祝福の言葉。
相手の労をねぎらい、讃える言葉。
言葉がないってことは、必要がなかったってこと。
これ、かなり残念なことだなあ。
なんかないかなあ。
あったら教えてください。