夢の鞍 | 久米島馬牧場日記

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夢に見たこの日が現実に。

ヨナグニウマのために作られた鞍。

1年半前に始まったこのプロジェクトがついにここまできました。

納品とフィッティングのために、サドルフィッターのテリーさんが来島。

ピカピカの鞍を初めて馬の背に。

みんなで見守る中、フィッティング。

今回の鞍はヨナグニウマのために作られた完全オーダーメイド。

私にとって20年間探し続け、悩み続けた鞍問題。

悲願の鞍です。

ムギの背に合わせて形を整え、綿を入れ替えてもらいます。

馬と子供と犬と乳幼児に囲まれてフィッティング(笑)

オーストラリアで活躍されていて、日本中を周っているテリーさんでもなかなかないフィッティング風景ですよね…。

今回の鞍はオーストラリアのピーター・ホロビンさんという職人さんが作ってくださいました。

オーストラリアでこれは!と思う鞍を見つけたけれど、ヨナグニウマのサイズはなく断熱。

昔ながらの和鞍はまだ合う方だけれど、それだと初心者のお客さんや子供たちが乗ることが多い私たちの仕事内容には合わない。

しかも高温多湿、陽射しが強い沖縄の特殊環境。

何かを取れば何かを捨てることになる。

そんな鞍問題に悩まされ続け、とにかく探しまくって試せるものは試してみて…。

そして数年前にサドルフィッティングの講習会を受けて、フィッティングの大切さを知ってしまって余計にヨナグニウマに合う鞍を!という気持ちが強くなりました。

馬の体のために、かつ人も乗りやすくなる。

サドルフィッティングは馬に乗る人が当たり前に知っておくべき知識で、それを知らずにきたことを後悔しましたが出来ることを少しでも、と思い自分たちなりに工夫をしてきました。

初めて受けた講習会で講師をされていたテリーさんのお話を聞いて、本当に信頼できる素敵な方だなーと思い、奇跡的なご縁のおかげで今回の鞍の製作に進んだのです。

奇跡のご縁については長くなるのでまたいつか…

でもテリーさんの右腕、円さんあってこそ!

本当にありがとうございます!!

あのとき出会えたから。そしてそれも馬が繋いでくれたご縁です。

さらにこの鞍を作ることが出来たのはJRAからの助成のおかげです。

たくさんの人たちの応援と頑張りと、馬への想いのおかげ。

大切な鞍でまた馬と一緒に歩んでいきます!

う〜ん、ピッカピカ〜!!