上越新幹線と、在来線の上越線の接続駅でもある浦佐駅。
そこから歩いても行ける距離にある越後浦佐温泉。
湯元である「旅館 てじまや」に立寄ってみた。
なお今回より写真のサイズをちょっと変えてみた…今までやり方を知らなかった(^_^;)
敷地の入口部分にはしっかりとした規模の無料の足湯コーナーがあるが、例によって後述。
まずは宿の湯から。
越後浦佐温泉 「旅館 てじまや」
平日の昼過ぎとあって、さすがに館内は静かだ。
では男女別の浴場へ。
それぞれ内湯と露天風呂が1つずつである。
浴場もぼくと新潟の湯友二人で貸切状態。
ちなみに東京から同行のアツ志さんは足湯で待っているとのこと(^^ゞ
まずは内湯の大浴場。
10人はゆっくり入れそうな広い浴槽で、窓も大きく開放感がある。
満たされている湯は暗めの黄茶色に濁っている。
源泉温度43.7度、中性のナトリウム・カルシウム-塩化物硫酸塩。
おそらくこの時期は加温なしに、循環併用でかけ流している。
オーバーフローの量はかなりしっかりあったので、あくまで濁りを薄めるためのようだ。
利用客からタオルに色がつきすぎると指摘があったからだそうだが、野暮なことをいうお客が多いのかねぇ(-。-;)
洗い場もしっかり広く、これだけの規模があれば泊り客もゆっくり風呂タイムを過ごせるであろう。
それでも湯口周りはしっかり赤茶色の沈着がある。
実はこちらの源泉「越後浦佐温泉 孫助の湯」は平成17年に掘削し直した新しい源泉。
旧源泉は温度も低く、湯使いもさらに良くなかったようだが、中越地震で湧出量自体が減り、1000m掘削して新たに源泉を得たわけだ。
それは湧出量100リットル/分のしっかりとした温度のある濁り湯であった
動力揚湯だが貯湯せずに源泉槽から直に浴槽に送っているのも評価できる。
金気臭とタマゴ臭あり。
味も金属のサビっぽさとタマゴ味。
カルシウムの苦味も感じられた。
あまり塩味は感じない。
成分総計は2.255g/kg。
カルシウムイオンは140.9mgである。
では残りのインプレッションは露天にて。
濁りは内湯に比べて僅かに濃いぐらいか。
内湯の湯面を見ると循環の湯の動きが見えたが、露天では動きは見えなかった。
赤茶色の沈着は全体的についており、オーバーフローもまんべんなくある感じが見て取れる。
ただ湯口から出ている源泉の量も浴槽の規模にしては多いとは言えない。
その投入量と等しい量のオーバーフローが常にあるので、やはり感覚的にはかけ流しと言って間違いない。
湯口手前で若干の成分ろ過をしているのだろうか。
浴感はキシキシ感が8、スベ感が2ぐらい。
ちなみに内湯も露天も消毒はしてないとのこと。
と言うわけで、内湯・露天ともほぼかけ流しの感覚が楽しめる濁り湯だった。
それでは建物の外にある足湯へ。
片方5人ずつ、10人ぐらいが並んで足を浸けられるぐらいの規模。
色は館内の内湯・露天風呂よりも明らかに濃い。
そして金気風味、タマゴ風味とも、やはり濃いのである
排湯口のオレンジ色の沈着も濃い。
足湯では循環なしの完全かけ流しなのだ。
しかも年間通じて加温も無し。
ここも足湯の方が源泉をより感じられる状態なのであった。
越後浦佐温泉 「旅館 てじまや」