全日本新人選手権の振り返り[Sirius編]
こんにちは。
急激に気温が下がり、あったかいものが無性に食べたくなる今日この頃の1年法学部木村です。
コンビニのレジ横の肉まんが食べてもらいたそうにこちらを見ているのをいつもグッと堪えていますが、もうそろそろ我慢できなくなりそうです。
今回は、「今大会の振り返りブログはCOXが書こう!」と言われたので[1]全日本新人選手権の振り返り。それにプラスして[2]COXとしての話[3]冬トレに向けて
の3部で少し話していきたいと思います。
[1]全日本新人選手権の振り返り
まず、10/31〜11/2に行われた全日本新人選手権のことについて。
熊大からはフォアは2艇出場していて、私はSirius組のCOXとして出場させていただきました。
結果からいうと、私たちSirius組は準決勝5着で非常に悔しい結果となりました。
最初に予選のレースから振り返っていきたいと思います。作戦としては、1250mから仕掛けていくという後半型の作戦をたてました。スタートでは2本目ぐらいでバランスを崩して5位からレースが始まり、500m地点で3位、大体1位と1艇身かそれ以上ぐらいの差があいていました。1000mにかけて、徐々に差を詰めていき1艇身か半艇身にはつけました。そこから周りの艇が少し遅くなっていく中、艇速を落とすことなくレースを進めていき1500mを迎え1位に、そのまま1位でフィニッシュすることができました。
予選では、上手く作戦がハマって1位を取ることが出来ましたが、細かいミスが目立つレースとなりました。
1日空けて準決勝のレース。このレースも予選と同じように1250mから仕掛けていくという作戦でいきました。スタートでは、上手くいかずに予選と同じように後ろからのスタート。予選では徐々に差を詰めていけたのですが、相手の艇速が全く落ちずそのままずるずるとレースが進んでいき、最後差しきることが出来ずに5着となってしまいました。予選では、勝ったクルーに負けたというのもとても悔しかったです。準決勝ということもあり、全員が緊張していて細かいミスも目立っていたように感じます。
今大会では、自分たちの強みがわかった一方、他大学との圧倒的なパワー・技術力の差を感じた大会でした。この経験をしっかりと活かして来シーズンに向けてフィジカルの強化、技術力の更なる向上を目指し冬トレを頑張っていきたいと思います。
[2]COXとしての話
次にCOXとしての話をしたいと思います。COXとしてというよりかは私自身の話になると思います。①ですごく堅苦しい文章になったのでもう少しくだけた感じで書いていきます。
今大会、私は初めての戸田で、「憧れの地に着いた」「こんな一直線で綺麗なコースがあって良いのか」と飛行機2時間遅延の疲れも吹っ飛ぶほど感動しました。それと同時にここでレースをするんだという緊張も感じていました。
私はレースの朝はご飯が喉を通らないというとんでもなく緊張や不安、プレッシャーに弱い人間で、戸田入りの初日から緊張していたという絶望的なメンタルだったということです。
では、何故そこまで緊張していたか?
それは、初戸田での大会ということもありますが1番の理由はクルーのみんなが強かったということです。
今回、私が大学でもボートを続けるきっかけになった人達が乗っていました。エルゴがビックリするほど速くて、高校の時の大会でも速いなぁと思いながら見ていた人達です。また、他のクルーもエルゴが速くてパワーもある。言ってみたら速い艇に乗りたいというCOXとしてあるまじきエゴの塊のような憧れを叶えてくれるクルーだったのです。そんな艇に乗せてもらえる、私にとって願ってもみない機会だったわけです。
それに比べて、私自身はどうでしょう。別に特段技量があるわけでもない。自信がないのです。
私の考えとして1つあるのが、レースの時COXは漕手を信じるしかないということです。もちろん舵を取ったり、コールをしたりすることは重要です。ただそれ以上に重要なのが漕手の力です。いくら舵取りが上手くても漕ぎがめちゃくちゃだったら意味がないです。では、その漕手の力を伸ばすのは誰か。もちろん漕手自身でもありますが、COXの仕事でもあります。水上での漕ぎの指摘や乗艇練習後の反省などなど漕手の力になることは山ほどあります。結局漕手を信じるというのは今までの自分の練習を信じるということでもあるのです。
レースの時に不安を感じるということは今までの自分の練習に納得がいっていない、信じきれていないということです。これは非常に良くないことです。私はCOXというのは漕手を鼓舞し続けなければならない存在だと思っています。そんな人間が自分を信じきれていなかったら、不安を感じていたら漕手を本当に鼓舞できるのか……おそらくできないでしょう。そんな状態で戸田入りした私はCOXとして失格だったかもしれません。
もちろん誰もが自分達の練習に納得して大会に臨めるとは思っていません。絶対に何かしら引っ掛かるところがあるはずです。その引っ掛かりを極限まで少なくしてレースに挑むことが私は重要だと考えています。私は今大会、それができていなかったように感じています。1番の反省点です。ずっと違和感に感じていたところをなぁなぁにしてしまった。人に嫌われる勇気がない。クルーのみんなに申し訳ないです。
COXというポジションは非常にやるせない気持ちになることが多い役回りだと思っています。周りの艇が何艇身も先にいるのを見ると、無力感で押し潰されそうになります。何度こんな思いをしないといけないんだろうとも思います。漕手から「乗ってくれてありがとう」や「勝たせてあげられなくてごめんね」など言われた日にはもうやめてくれと叫びたくなります。「ありがとう」とか「ごめんね」とか言われる資格が無いのにと何度自分を責めたことかわかりません。
それでもこのCOXという役を辞めきれないのは、やっぱり勝った時の喜びが忘れられないからだと思います。周りの艇を置き去りにしていく優越感、風を切って進んでいるという感覚、そして何よりクルーが1番輝いているのを特等席で味わうことができるという嬉しさ、これは他の誰にも感じることができないCOXだけ、私だけの特権だと思っています。クルーのみんなが1番輝ける、活躍できるように導くCOXになることがCOXとしての目標です。進路は大丈夫、後は思いっきり楽しんで漕いでいこうと胸を張って言えるようになりたいです。
直接言うのは照れくさいのでここで少しみんなへの言葉を綴っていこうと思います。
①けいじろう
漕歴半年でフォアの整調という大役、お疲れ様でした。Siriusの整調はけいじろうじゃないと務まらなかったと思います。スカルオールにも慣れきっていない状態からのスイープでめちゃくちゃ大変だったと思います。そんな中無事整調を務めてくれてありがとう。大会中の君のメンタルがすごく羨ましかったです。冬トレは頑張ってパワーもそうだけど技術力つけようね。
②はるき
私の腰が大会までもったのはあなたのおかげです。本当にありがとう、ガチで助かった。水上では色々はるきに頼り切っていたところが多かったと思います。もっと自分で考えて指示すれば良かったと反省してます。大黒柱のような存在ですごく頼り甲斐がありました。一緒の艇に乗れて相当嬉しかったです。もっとあなたの実力に見合うようなCOXになりたいと思います。
③ひろと
腰が終わってる中、無事漕ぎきってくれてありがとう。部室を覗いてみると大体あなたがエルゴを漕いでいました。人一倍努力を重ねているのを見て、もっと頑張らないと思えました。色々話も聞いてくれてありがとう。レース終わりに「乗ってくれてありがとうね」と言うのはやめてください。危うくギャン泣きするところでした。次に一緒の艇に乗る時はあなたに見合う実力をつけて乗りたいと思います。
④かんちゃん
このブログを読んでいるかわからないけど、書こうと思います。長期タイミーお疲れ様でした。わざわざ熊大混成として出てくれたのに、勝たせてあげられなくてごめん。本当にごめん。一緒のクルーになれて、めちゃくちゃ楽しかったです。ありがとう。これから先、艇庫飯食べる時にかんちゃんがいないのが寂しいです。熊大の艇庫にいつでも遊びに来てください。みんな待ってます。
⑤MARS組
公式練習で乗った時に、思ってた倍以上に上手くてびっくりしました。コッコファームの奇跡を思い出しました。みんな頑張ってるだなぁと感じれて、勝手に親のような気持ちになってました。みんなに言いたいのは、もっと自分自身に自信を持ってください。みんな自分が思っている以上に上手いです。もしかしたら周りのバケモノみたいな奴等を見て練習が嫌になる時が来るかもしれないです。でもみんなには無限の伸び代があります。絶対にくさらず、地道に頑張ってください。ローイングは最後までやり続けた人間が伸びる競技です。冬トレ頑張りましょう。
⑥女子漕手
みんなお疲れ様でした。めちゃくちゃ厳しいレースだったろうけど全力出し切ってる姿を見て、カッコいいなぁと思いながら応援してました。最終日の朝は相当不機嫌でごめんなさい。雰囲気悪くしてたよね。ごめんね。阿呆な言動、ベッドの上から一向に起き上がらない様子などなどあなた達の様子を見て、元気が出ました。ありがとう。来年女子部員増やして、大艇組みましょう!みんなと一緒に乗りたいです。
⑦偉大なるマネージャーの方々
大会期間中本当にありがとうございました。今回私は借艇大臣として色々他大学とやりとりしていたのですが、普段からこんなにメールのやりとりとかをしているのかとより一層マネさん方への尊敬の念が高まりました。頭が上がらないです。いつも本当にありがとう!冬トレになったら乗艇練習が減るので、準マネとしてサポートし放題になります。できることあったら何でも言ってください、いくらでも働きます。こき使ってください。
[3]冬トレについて
今回の冬トレは筋トレを頑張ろうと思います。高校生の時は漕手に混じって同じメニューをやっていたのですが、流石にもうできる気がしないので筋力だけは高校生の時に戻そうと思っています。あと増量のためですね。同期2人にどれだけ体重増えたら褒めてくれる?と聞いたら5kgと返ってきました。私が高校3年間で必死こいて増やした体重は4kgです。2人はだいぶ無茶を言っていると気づいているのでしょうか。まぁやれるところまで頑張ります。目指せデッドウェイト10kg切り、高校生の時の太ももへ!です。
色々書きたいことが多すぎてめちゃくちゃ長くなってしまいました。自分で書きながらこれはまずいと思いながら書いてました。今から書き始める皆さんごめんなさい。全部出し切りすぎて、ブログはもうしばらく書かなくていいかなと感じてます。
最後に恒例のおやつの写真と今大会のお気に入りの写真を載せておきます。遠近法で私がさらにちんちくりんに見えるクルー写真です。ここまで読んでいただきありがとうございました。

