(社説)マイナンバー活用 かけ声だけでは進まぬ
●リンク先・・・【2024年6月2日/朝日新聞/社説】
#マイナンバー #マイナンバー制度 #マイナンバーカード
— ハイパー有明 (@FJEzaWEIntOhpqB) June 3, 2024
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以前にも書いたが、私は<マイナンバー制度の絶対信者>ではない。
ただ、政府がこれまでに説明していたり、最近テレビのコマーシャルなどで言われているようなことが、実現すれば相当便利にはなるであろうと、わずかながらの期待はしている。
例えばテレビのコマーシャルで言っているように、初めての病院で、過去の薬剤の処方歴や、治療の歴などがすぐに見れるとかであれば、今後は病院を変えたり、病院が閉院した後に引き継ぐ際などに、簡単に継続することができるであろう。
これは、私自身も経験したことなんだが、ある病院に久しぶりに出向いたところ、その病院はそれまでの先生のご子息に代替わりをしていて、過去のカルテも法律が定める期間が経過したので廃棄したと言われたのだ。
そのため、過去の情報や検査データなども全く残ってはいないから、再度一から出直しになってしまった。
このように、個人病院だって、経営状態やそこに勤務する医師の高齢化などで、台替わりや閉院などが起きかねない。
そうした際に、患者情報がうまく伝達されるかの心配もある。
そうした際に、マイナンバーなどを利用した一括管理ができていれば、患者が引っ越そうが、病院が変わろうが、スムーズに診察などを引き継げる可能性が高い。
ただ、私が一番懸念しているのは、それらの情報を取りまとめる役人の責任感だ。
これまでにも、消えた年金やマイナンバーの紐づけミス、サイバー攻撃をされていたにもかかわらず気づくことすらなかったりと、管理するものの責任感のなさには驚かされっぱなしだ。
マイナンバーが扱う情報は、日本国民の最重要機密情報であり、最高国家機密に匹敵するものである。
そうした情報の監視役が、あんなにもずさんであるとなれば、いつ何時情報漏洩が起きたとしてもおかしくはない。
そうであれば、どんなに優れたマイナンバー制度であっても、絵に書いた餅でしかなく、信用に値しないものでしかない。
理想論ばかりではなく、現実を直視をし、考えうる限りの事態を想定しておく必要がある。
扱う情報の重要さを知り、その責任の重さを知るべきである。