一昔前に大流行したがん医療陰謀説

一巡してすっかり下火になっていたと思いきや

未だに、そしてあたかも新事実の様に

吹聴されてる方がおいでで

驚いたものです・・・・


抗がん剤を使っているのは世界の中でも日本だけ、

アメリカなどでは禁止されている←嘘


WHOは抗がん剤使用を禁止している←大ウソ


日本は抗がん剤の余剰在庫を処理させられ

患者に投与されている←作り話


アメリカと比べて治療成績が悪い←嘘


何が目的なんだかさっぱりわかりませんが

ブログやfacebookでも

陰謀論信者や抗がん剤否定信者が

よくこの手の書き込みをしています


WHOの件については、

告知ページらしい画像が出回りましたが

速やかに嘘と判明

これについては昨年記事にしました


アメリカなどの諸外国では抗がん剤を用いない、

というのも真っ赤な嘘で

一部のエキセントリックな富裕層あるいは

医療保険を支払うことのできない貧困層を除き

ガン治療の際には抗がん剤を用いています


バカバカしいので黙っていましたが・・・

どうか惑わされることのありませんように


※抗がん剤で治る、という話ではありません


アメリカ在住の大須賀覚教授が

非常に論理的でわかりやすい文書を

facebookにポストされていました

アメリカで研究に携わる方は

日本の医療現場を外から見ることが出来

非常に説得力もあります

公開設定にされてますので

是非ご覧になってください


今回の嘘に関してのポストもありましたので


一部抜粋します↓


バカバカしすぎて、今まで相手にしていませんでしたが、

本気で信じている一般の方も時々いますので、

この機会にしっかりと解説して完全否定しておこうと思います。

...

まず、抗がん剤とは何かという話から始めます。

抗がん剤とは、一般的にがんの増殖を抑えるお薬の総称で、

化学療法と言われる治療で使われます。

一般人の認識としては、投与すると髪の毛が抜けたり、

吐き気がしたりするがんに対する薬剤というのがそれにあたります。

抗がん剤はがんに対する治療薬の中では

、比較的古くから使われているものです。

多くのがん治療薬が開発されている現在でも

、様々ながん種でまだまだ有効で、たくさん使われています。

最近では、

分子標的薬といわれるような全くコンセプトの違うがんに対する薬剤が増えていますが、

一般的にはそれらは抗がん剤とは表現されないことが多いです。


さて、本題に入りますが、

抗がん剤が使われているのは日本だけなのでしょうか?

もちろんそんなことはありません。

日本だけでなく世界中で使われています。

今でも世界中のがん治療を支える重要な薬です。

もちろんアメリカでもたくさん使われています。

WHOが禁止などしていません。

アメリカでもたくさんの患者ががんを治療するため、

自分の命を守るため、抗がん剤の治療を受け、

たくさんの人がその恩恵を受けています。


そもそも、

日本で行っているがん治療は他の国と違うのでしょうか?

実際のところはほとんど違いがありません。

基本的に世界中のがん治療方法というのはほとんど同じです。

なぜかといえば、話は単純で、

みんなが最も効果のある治療方法を使いたいので、

必然的に同じになります。

この情報化社会では、

何かの新しい治療方法にすぐれた効果が有るという報告がされれば、

全世界の医者がその治療にすぐに飛びつきます。

みんな少しでも効果のある治療、

少しでも副作用の少ない治療を行いたいですので、

必然的に同じ治療を使うようになります。


もちろん薬剤の認可は国別に行われているので、

半年—数年の遅れは伴うことはあります。

しかし、基本的に良いものは全世界で同じように使われることになります。

がんの治療というのは、命がかかっている治療です。

他に良い治療があるのに、

「面倒だから昔の治療のままでいいや」

なんてことは許されません。


基本的には同じ治療方法が行われるはずなのに、

国ごとに多少の違いが生まれるとすれば、

それはお金の面での問題からです。

医療費が高額であったり、

医療保険が充実していないなどの理由があると、

高額の新薬投与を制限されたり、

複数回の手術ができなかったりします。

特に、発展途上国では残念ながら情報の遅れも、

薬剤を手にいれる困難さなどもあり、

最善の治療が行えていない現状があります。


次に、WHOは抗がん剤を禁止しているという話についてです。

もちろんWHOは禁止などしていません。

そもそもがんの治療方法を決めるのはWHOではありません。

WHOはがんに対しての様々な活動はしていますが、

治療ガイドライン(世界最高の治療レシピを紹介しているガイドブック)を作っているのは

WHOではありません。

それぞれのがん治療を主導している学会や専門家などが、

臨床研究などの膨大なデータをもとにして、

治療ガイドラインを作成しています。


最後に、日本のがん治療成績についても解説します。

結論から言えば、

日本でのがん治療成績は世界の中でもトップレベルです。

最近に、Lancetでがん治療成績について、

世界各国を大規模に比較した研究(CONCORD-3)が発表されました。

この研究には、

世界71カ国の約3750万人のがん患者について調査されており、

世界で最も信頼できるデータと考えられています。

その結果では、

日本はほとんどのがん分野で最高レベルの治療成績となっています。

特に消化器がん(胃がんなど)の生存率は世界最高峰ですし、

その他のがんでもトップレベルです。

皮膚の黒色腫などの生存率だけが、

他の国より低い結果となりましたが、

これは黒色腫が日本ではとても稀で、

発見が遅れてしまうことなどの特殊な事情によるもので、

必ずしも劣っているとは言えません。


今回の結論ですが、

「抗がん剤を使っているのは日本だけ、

WHOは使用を禁止している。

日本のがん治療成績はアメリカと比べてとても悪い」は

全くの嘘です。お気をつけください。


抗がん剤治療は大事な治療手段です。

もちろん副作用が強いことなど問題はあります。

しかし、

がんという強力な病気に立ち向かうためには必要な手段であり、

全世界のがん患者はこの治療に向き合い、

病気と戦っています。

 

 
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