クリスマス直前の華やかな雰囲気の中
本日も過去の記事のご紹介です。
こちらは、昨年、『太陽と乙女』(新潮社)の出版の際に
森見登美彦さんにインタビューをさせていただいた時の記事です。
『太陽と乙女』は森見さんの様々なエッセイをまとめた一冊です。
『太陽の塔』や『夜は短し歩けよ乙女』、『有頂天家族』など
いち読者として森見さんの作品を読んできました。
わたしにとっての森見さんの作品は、
先が気になってぐいぐいと読み進めていくものの
残りのページ数が少なくなるにしたがって
なんとなく寂しい気持ちになってしまう、そんな小説です。
森見さんが創られた世界は居心地がよすぎて
いつまでもここにいたいと思ってしまうのです。
森見さんは、京都大学在学中に『太陽の塔』にて
第15回日本ファンタジーノベル大賞を受賞しデビューされました。
経歴だけを拝見していた時には
「大きな才能に恵まれた方なのだな」
「天は二物を与えるのだな」などと
超人のような方をイメージしていました。
でも、『太陽と乙女』を拝読し、印象が変わりました。
もちろん、比類なき才能の持ち主であることは間違いありません。
ただ、創作の裏話を綴ったエッセイを読むうちに
たくさんの苦労や努力を重ねることで
作品を生み出していることがわかりました。
『太陽と乙女』を読み終わるころには
森見さんのことが大好きになっていて
取材時に思わず、その気持ちを伝えてしまったほどです(笑)。
そんな図々しいおばちゃんにも
森見さんは、とてもやさしく接してくださいました。
初めてお会いした森見さんは、悠々とした雰囲気でいらっしゃり
同じ空間にいるだけで
大自然のなかで過ごしているような心地になりました。
インタビューではエッセイの内容についてはもちろん
奈良県人ということで、
奈良のおすすめスポットなどもうかがっています。
きっと、奈良に行ってみたくなると思います。
森見登美彦さんのインタビュー記事、
お読みいただけたらうれしいです。