島本理生さんの新刊『ファーストラヴ』に関する
インタビュー記事を書かせていただきました。
記事はこちらで読めます。
『ファーストラヴ』(文藝春秋)は、第159回直木賞の受賞作品です。
島本理生さん、おめでとうございます!
実は、取材をさせていただいたのは
『ファーストラヴ』の刊行直後で、
直木賞の候補作が発表される前でした。
取材後に直木賞の候補作となったことがわかり
掲載誌の発売が直木賞の発表の週となりました。
きっと、いまごろ
島本さんのもとには取材が殺到しているかと思います。
よいタイミングで取材をさせていただけて
とてもありがたく思っています。
島本さんは10代で小説家となり、
すぐに『リトル・バイ・リトル』で芥川賞の候補となりました。
これまで計4作が芥川賞候補となっており
『アンダスタンド・メイビー』では
直木賞の候補にもなった作家さんです。
『アンダスタンド・メイビー』を読んだときには
「まだお若い方なのに、
どうしてこれほど人間の心理が書けるのだろう」と驚き、
昨秋に映画が公開された『ナラタージュ』を読んだときには
胸が苦しくなりました。
『ファーストラヴ』は、
主人公と由紀とヒロインの環菜の心境に自分を重ね
一緒に悩んだり、ハラハラしたり、せつなくなったりしながら
読み進めました。
女性である島本さんしか書けない作品だと思いますし、
島本さんの作品だからこそ、
ここまで引き込まれたのだと感じています。
ちなみに、『ファーストラヴ』にはたくさんの男性が登場するのですが
わたしが一番、いいなぁと思ったのは、弁護士の北野先生です。
はじめのうちは「さえない感じの弁護士さんだなぁ」と
思っていたものの、後半のとあるシーンで
心をグッとつかまれました。
あまりにも北野先生がカッコよかったので
取材のときに、思わずその興奮を伝えてしまったほどです(笑)。
島本さんは、作品はもちろん
お人柄もとても素敵な女性で、大好きになりました。
また取材をさせていただけるよう、精進していきたいと思っています。