メリークリスマスです。
マッシュのことを書こう、書こうと思いつつ
全然、実現できていなかったのですが
満を持して(?)の登場です。
マッシュは14年間、一緒に暮らしていた猫で
今年の1月に急逝しました。
↓ マッシュです。
マッシュは前日までとても元気で、早朝に排泄を済ませると
ひとりでサクッと旅立ってしまいました。
わたしはすごくショックで、しばらくの間、
情緒不安定な時期が続いていました。
亡くなって2週間ほど経ったころ、マッシュが夢に出てきました。
寝言で「マッシュ! マッシュ!」と泣き叫んでるうちに
過呼吸っぽい感じになってしまったらしく
気づいたら夫に背中をさすられていました。
わたしが予想外のリアクションをとってしまったので
マッシュはおそらく、ドン引きしてしまったのでしょう。
その後、夢にさえ出てくれなくなりました。
わたしは昔から、魔術とかUMAとか古代文明とか超能力とか
いわゆるオカルトと呼ばれるジャンルに興味があります。
興味が高じてオカルト情報誌の『ムー』に
記事を書かせていただいたこともあるほどです(笑)。
オカルトのなかでも幽霊とか心霊現象は苦手なのですが、
でも、マッシュの幽霊なら大歓迎です。
一方、夫は理系タイプのせいか
不可思議なことに対しては半信半疑の姿勢です。
なのですが、マッシュが亡くなってから
家のなかでマッシュらしき猫の姿を見たとか、
マッシュの鳴き声を聞いたと言うようになりました。
寝ているときに
布団の上をマッシュが歩いていたこともあったそうです。
ウエルカム状態のわたしには姿はおろか鳴き声も聞かせてくれず
ちょっとしたジェラシーさえ覚えてしまいます。
わたしが確実にマッシュの気配を感じたのは
もんちゃんがうちに来た翌日の日中のことでした。
その日はちょっと頭が痛くて
ひと仕事終えた後、頭痛薬を飲んで二階の寝室で
そらこと一緒に横になっていました。
当時のもんちゃんは、ワクチンの関係があり
そらこと接触しないよう、リビングで生活していました。
寝室に続く階段の下に多少のスペースがあり
猫用の麻の爪とぎを置いています。
薬が効いてウトウトとしていたとき、
バリバリバリッと麻の爪とぎで
爪を研ぐ音が聞こえて目が覚めました。
枕元で寝ていたそらこもガバッと起きて
「誰かがわたしの爪とぎを使ってる!」という顔で
目をまん丸にしていました。
てっきり、もんちゃんがリビングから脱走したのだと思い
焦って下に降りて行ったのですが、そこには誰もおらず、
もんちゃんはリビングのソファで眠っていました。
そらこも反応していたので、爪とぎの音は空耳ではありません。
きっと、もんちゃんのことが気になったマッシュが
様子を見に来たのだと思うことにしました。
夫には姿を見せたり鳴き声を聞かせたりするというのに
どうしてわたしには、爪とぎの音だけなのか……
それが冥界のルールなのでしょうか……
もんちゃんはおとなしい猫なので
どこにいるのか分かるようにと、鈴がついた首輪をつけています。
いつのころからか夫は、
マッシュの姿や声を見たり聞いたりする代わりに
家のなかで鈴の音を聞くようになったそうです。
もんちゃんのものと同じような鈴の音だそうですが
そこにはもんちゃんはいないそうです。
おそらく、
マッシュはもんちゃんの鈴の音にピンときて
真似をしたのではないかと思われます。
実は二週間ほど前、
まだもんちゃんに元気がみなぎっていたころ
わたしもマッシュとおぼしき鈴の音を聞きました。
気のせいかなぁと思っていたのですが
同じころ夫が
「最近、マッシュの気配がするね」と言っていたので
あの鈴の音は、やっぱりマッシュだったんだなぁと思いました。
そのころ、マッシュは夫の夢にも現れたそうです。
夫が「もんちゃんを迎えにきたんじゃないよね?」と
訊ねたところ、
「違うよ!」とでも言いたげに不服そうな鳴き声を出し
それ以来、マッシュの気配は消えたそうです。
↓ もんちゃんです。
ゆうべ、
もんちゃんと一緒にリビングで寝ていたときのことです。
もんちゃんは、四肢に麻痺症状が出てしまい
思うように動けなくなってしまいました。
なのですが、夜中に枕元で猫がゴロゴロとのどを鳴らす音と
グルーミングをしているような気配を感じました。
一瞬、もんちゃんが奇跡的に元気になったのかと思ったのですが、
様子は変わっておらず、
そらこはわたしの布団のなかで熟睡していました。
あの気配は、
マッシュだったのかもしれないなぁと思っています。
夫も、「昨日あたりから、マッシュがいるね」と
言っています。
夫の足元をすり抜けていったりすると聞いて、
再びジェラシーを感じてしまいました。
↓ 先日の白フクロウ擬態のオフショット(?)です。
夫とふたりで先生から、
自宅での皮下補液のノウハウを教わることになっていました。
皮下補液は自宅でも可能だそうで、先生から
「診察が終わったあとなら、
ゆっくり時間をとってやり方を説明できますよ」と
おっしゃっていただいていたのです。
なのですが、もんちゃんは昨夜から四肢の麻痺が出ており
シリンジでもごはんを食べなくなり
おしっこも出なくなっていました。
四肢の麻痺は尿毒症によるものだそうです。
触診をして調べてもらった結果、
丸一日以上、排尿がなかったというのに
おしっこはたまっていませんでした。
腎臓が機能しなくなり、
おしっこを作れなくなっている状態だそうです。
そして、おしっこができないと、
皮下補液はすることができないそうです。
わたしはあまりの急変ぶりにうろたえまくっているのですが
腎臓病の末期というのは、いつ、今のような状態になっても
おかしくないのだそうです。
「透析という手段もあることはあるのですが・・・」
とのことだったのですが、
天命をまっとうする方を選びました。
排泄ができないので、
お水もごはんも、欲しがっていないようなら
無理にあげなくてもいいとのことで、
「ゆっくり過ごしてください」と言っていただきました。
「気持ち悪くならないように、嘔吐止めの注射をしておきますね」
と注射をし
「2~3日たっても吐くようでしたら、また診せてくださいね」
とおっしゃってくださったのは、
先生のやさしさだったような気がします。
「もんちゃんは、あんなに数値が悪かったのに
持ち直して、がんばってごはんも食べて、すごいですね」
とも言っていただきました。
わたしは診察室のなかでも
お会計のときも泣きっぱなしだったのですが
会計を担当なさっていた先生の奥様も
涙ぐんでいらっしゃいました。
親身になってくださるお医者様やスタッフさんのいる
病院にお世話になることができて、本当によかったです。
わたしは、この夏に初めて訪れたときから
秩父にある三峯神社がすごく好きになりました。
三峯神社の御祭神は、国生みの神である
伊弉諾尊(いざなぎのみこと)と
伊弉册尊(いざなみのみこと)です。
そして、神様と同じ働きをする、三峯神社の「お使い」は狼です。
しかも、白い狼だそうです。
その狼様を拝借できる
「御眷属拝借」という御神札があると知り
後日、ひとりでいただきにあがりました。
それ以来、うちにはお使いの白い狼様がいらっしゃいます。
「御眷属拝借」の御神札をいただいてきた日に
夫はものすごく高速で動く白いものを見たと言っていますし
風もなく、誰かが通ったわけでもないのに
時々、玄関の中に提げている風鈴がいい音で鳴るようになりました。
白い狼様には、毎朝、お水とお酒と塩と洗米をお供えしています。
それまでは、「こんな仕事ができますように」とか
「欲しいクルマが買えますように」とか、
自己中心的なしょうもないお願いごとばかりをしていたのですが
もんちゃんの病気がわかってからは、
これまでのお願いを全部、取り下げて
「元気になりますように」
「ごはんをちゃんと食べますように」
と祈っていました。
でも、ゆうべからは、
もんちゃんが苦しい思いをすることなく旅立てるようにと
祈るようになりました。
もんちゃんは野良生活で、たくさん苦労をしてきたはずなので
残りの時間は穏やかに過ごして欲しいです。
風もなく誰もいないときに風鈴が鳴ったので
きっと、わたしのお願いは白い狼様に届いているかと思います。
マッシュに対しても、同じように祈っています。
マッシュは、ピンピンコロリを実現した実績(?)が
あるということもあり、かなり本気で頼りにしています。
もしかすると、ゆうべからマッシュの気配がするのは
「もんちゃんのことは大丈夫だからねー」と
伝えに来ているのかもしれません。
聖夜だというのに、今日も楽しくない内容で、しかも長くてすみません。
もんちゃんは、クリスマスを体験するのは初めてだと思うので
これからゆっくり過ごします。
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ここまで書き終わったのが、12月24日(日)17時半ごろでした。
普段は仕事部屋のパソコンでブログを書いているのですが
この日は、リビングのこたつで、ひざの上にもんちゃんをのせて
タブレットで書いていました。
記事を書き終わったので、
残りの作業は仕事部屋でしようと
もんちゃんを抱っこして、パソコンの前に座りました。
パソコンを起動している途中で、
もんちゃんの体から力が抜けたのがわかりました。
ピンク色だったお鼻と口元から、色が消えはじめました。
もんちゃんは、目を閉じるものの、
少したつとうっすらと開けることを繰り返していました。
「もう、がんばらなくていいんだよ」
「ゆっくり眠っていいんだよ」と声をかけても
やっぱり、目を開けようとします。
そのとき夫は、予約していたチキンを受け取りに
近所のケンタッキーフライドチキンまで出かけていました。
もんちゃんは、夫を待っているのだと思い
電話をして急いで戻ってきてもらいました。
帰宅した夫とふたりで
「もう、がんばらなくていいんだよ」
「ゆっくり眠っていいんだよ」と声をかけたのですが
もんちゃんはやっぱり、目を開けようとします。
きっと、もんちゃんはそらこにもお別れをしたいのだと思いました。
夫にもんちゃんを抱っこしてもらい
そらこを抱っこして顔を見せると、
もんちゃんはようやく、安心した様子で目を閉じました。
12月24日(日)、クリスマスイブの日の18時ごろ
もんちゃんは息を引き取りました。
苦しむことなく、眠るような最期を迎えることができました。
水も食べものも受けつけないような状態で
最終的にはシッポしか動かせなくなってしまい
どんなにしんどかっただろうと思います。
もんちゃんが穏やかに眠りにつき、つらさから解放されて
本当によかったです。
でも、悲しいです。
もっと一緒にいたかったです。
華やかな時期だというのに、こんなにしんみりする内容の、
しかも長いブログになってしまい、本当に申し訳なく思っています。
短い間ではありましたが、
もんちゃんをかわいがっていただいて、
本当にありがとうございました。